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春闘スタート 定昇維持で攻防 トヨタ労組 ベア見送りへ

(1月27日)  

 日本経団連の御手洗冨士夫会長と連合の古賀伸明会長ら労使の首脳が26日午前、東京都千代田区の経団連会館で2010年の春闘をめぐり会談した。厳しい景気動向と雇用情勢の下、雇用や定期昇給(定昇)の維持を争点とする春闘が事実上、幕を開けた。

 会談では、今春卒業予定の大学生や高校生の就職内定率が大幅に低下していることを受け、雇用創出や就職支援策の充実を政府に求める共同声明に合意。民主党の最大の支持母体である連合は、政権交代後初の春闘で、雇用政策などの強化を政府に働き掛ける。
 トヨタ自動車労働組合(組合員6万3000人)は26日、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の要求を見送る方針を固めた。ベア要求の見送りは5年ぶり。
 トヨタが純損益で2年連続の赤字を見込むなど業績回復が遅れていることから、ベア獲得は困難と判断。定昇に相当する賃金制度維持分の確保を優先する。一時金は、昨年春闘の妥結水準と同じ「5カ月プラス10万円」を提案する。日本最大の製造業であるトヨタの労組の方針は、春闘交渉全体に影響を与えそうだ。
 労使のトップ会談では、御手洗会長が「企業の存続・発展、従業員の雇用の安定が最重要課題」と述べたのに対し、古賀会長は「賃金カーブの維持は最低限の方針」と強調した。
 今春闘で、経営側は年齢や勤続年数に応じて毎年昇給する定昇の凍結も議論する構えだが、連合は定昇維持は譲れないとしており、激しい労使交渉が予想される。
 連合は統一のベア要求を見送り、定昇確保が要求の最低ラインとの立場。未組織の非正規労働者の待遇改善にも力を注ぐことを、初めてスローガンに掲げた。
 就職支援の声明では、企業側が極力多くの新卒者採用に努め、内定取り消しの回避を徹底することを表明。連合は学校で労働者の権利に関する教育や職場体験を促進することを盛り込んだ。





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