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劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」が十一日、広島市中
区の郵便貯金ホールで開幕した。二カ月にわたるロングラン公演の
ため、主役級は数人の俳優が交代で演じる予定だが、いずれも歌唱
力に秀でた実力者ぞろい。主なキャスト三人を紹介する。
(道面雅量)
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柳瀬 大輔 (やなせ だいすけ)
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群を抜く演技の安定感 懸命な生き様伝えたい オペラ座の歌姫クリスティーヌをめぐり、怪人と争うラウル・シ ャヌイ子爵を演じる。涼やかな顔、きりりとした立ち姿は、メーキ ャップや衣装を外しても変わらない。劇団四季での七年間、ほとん ど常に二枚目役を任されてきた。 うらやむ向きもあるだろうが、観客の「受け」からすれば「ラウ ルは損な役回り」と笑う。というのも、ラウルは、クリスティーヌ と怪人の間に割り込み、彼女の愛をいわば「横取り」しようとする 存在。醜い容姿に苦悩しつつ、ひたすら彼女に愛をささげる怪人の 方に、観客は肩入れしがちだからだ。 「ラウルが彼なりに一生懸命生きていることをしっかり伝えない といけない。でないと、貴族で金持ちの二枚目で、おいしいところ だけ持っていく薄っぺらい『悪役』になってしまう」 ラウル役での舞台は、一九九五年の大阪公演を最初に八百回近く に上る。舞台での安定感は今回の出演者の中でも群を抜き、もはや 「薄っぺらい」ラウルになる心配はなさそうだ。 東京生まれで、小学生の時から演劇部や合唱団で活躍。有名な進 学校の麻布中に入ってからも、自ら創部した演劇部で活動した。 一貫校の麻布高ではバスケットボールや剣道に打ち込む一方、演 劇への熱が冷めることはなかった。東京大の学生演劇サークルの公 演に感動し、高校生なのに頼み込んで団員に加えてもらったりも。 「いわゆる『アングラ演劇』にどっぷり漬かった」 演劇活動で自信のついた声を生かし、東京芸大声楽科に進学。卒 業後、在学中に既にオーデションに合格していた四季に入った。 「同級生で四季を受ける人もかなりいたし、自然な決断だった」と 振り返る。 四季での俳優業は「外見は華やかかもしれないが、実際は地味な 毎日」という。とりわけロングラン公演中は厳しい体調管理が求め られ、うがいと手洗い、規則正しい生活を徹底する。 それだけに「劇団だけの世界に閉じこもった、つまらない人間に なることが一番怖い」。休日は努めて映画や本などに親しみ、見聞 を広める。 最近のお気に入りは、若手のお笑いタレントが受け具合を競うN HKのテレビ番組。「駆け出しタレントの、人生をかけたような切 羽詰まった笑いがいい」。好きなことが見つかるとすぐ飛びつき、 情熱を注いできた自分の姿に重なるのだろうか。 | |
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怪人役 高井 治 クリスティーヌ役 五東由衣
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