▽4強入りへ挑戦続く
広島市民球場で広陵にぶつかる―。広島市工ナインの目標は実現した。惜敗にも先発の佐々木勇樹、二番手菊田哲弘の両投手は「対戦してわくわくできる相手だった」と強豪との顔合わせを楽しんだ様子だった。
「願いはかなったが、立ち上がりは舞い上がってしまった」と土井克彦監督。一回無死一、二塁で送りバントを空振りし二塁走者が三塁で刺された。この好機を逃すと、調子を取り戻した広陵・野村祐輔投手に零封された。しかし、落ち着きを取り戻した三回以降は無失点。互角の展開に持ち込む健闘を見せた。
一昨年に続く8強入りの基盤は堅守にある。背番号と守備位置は一致しない。「全員が複数ポジションを守れる。適性を見て配置している」と土井監督。一試合に必ず十二、三人の選手を起用。佐々木、菊田両投手は中学では投手経験がない。適材適所を見極め、好チームをつくり上げた。
初出場した一九四六年の4強が過去最高。二度目の挑戦の今回もベストには届かなかった。「来年はベスト4入りしてほしい」と菊田投手。4打数無安打、2失策だった二年の3番篠原敬幸遊撃手は「広陵を倒して優勝します」と誓った。止まらない涙に決意の強さが表れた。(森下敬)
【写真説明】強豪に惜敗。応援席の「よくやった」の声を背に引き揚げる広島市工ナイン(撮影・山本誉)
   
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