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中国新聞トップ > 2007年企画・連載 > ルーキー素描 > 2.中東直己

外野・捕手 挑む二刀流
曲折経て夢を実現した俊足強肩
中東 直己(25)=ホンダ鈴鹿

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「相手投手に嫌がられる選手になりたい」と打撃練習に励む中東(撮影・浜岡学)

 幼少期に広島市民球場で見た忘れられない試合がある。「小早川さんが江川さんからサヨナラホームランを打った試合を今でも覚えている」。1987年9月21日。当時5歳の少年は20年後、あこがれ続けたカープの一員になった。

 呉市に生まれ、カープの試合はたくさん観戦した。東亜大2年の時からは毎年元日の朝、広島工高の先輩、新井貴浩内野手らと広島市南区の黄金山を走り続ける。プロは身近で遠い世界だった。「(プロは)難しいかなと感じた時期もあったけど、あきらめることはなかった」

 夢が現実となった今でも達成感はない。入寮時には真新しいキャッチャーミットを持ち込み、本職の外野とともに二刀流で挑戦する。50メートル走5秒8、遠投110メートルの俊足強肩が売りだ。「試合に出られるならポジションにこだわりはない」。チャンスがあることを喜び、感謝できる体験がある。

 一昨年夏、在籍していたJR西日本野球部が休部になった。目標を失いかけ、今後の人生を考えた2カ月間。広島市民球場に通い、カープの試合を見て、自分を奮い立たせた。「子供の時以上に通った」。直後にホンダ鈴鹿を紹介され、再び野球ができる環境を得た。

 プロとして日々の鍛錬には恩師の言葉を肝に銘じる。「チャンスだと分からなければ、チャンスはつかめない」。まもなく訪れる人生最大のチャンス。夢をはぐくみ、元気をくれた広島市民球場を舞台に打って出る。(木村雅俊)

なかひがし・なおき 1981年10月5日生まれ。170センチ、72キロ。右投げ左打ち。呉市出身。広島工高―東亜大―JR西日本―ホンダ鈴鹿。背番号35。


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