阪神―広島8回戦(広島5勝3敗、6時、甲子園、二万一千)
カープ001010200―4 阪 神000001010―2
●…広島はミンチーの好投と江藤の通算200号本塁打など、投 打がかみ合い競り勝った。
三回、野村が左前打に好走塁を絡めて二塁まで進塁。すかさずペ レスが左前二塁打を放ち先制した。五回に金本の右前適時打で加点 した後、七回には江藤が左翼席にメモリアル2ランをかけて突き放 した。
先発ミンチーは打たれ強かった。八回途中に3連打され計2失点 で降板したが、緩急を巧みにつけた投球で3併殺が光った。つない だ小林幹は一死一、二塁のピンチを断ち、九回は佐々岡が締めて6 セーブ目。リリーフ陣がミンチーの5勝目をアシストした。(木村 雅)
【写真説明】七回表、広島一死一塁、江藤が通算200本目となる7号2ランを左翼席へ放つ
中盤だった。阪神の担当記者の嘆きが聞こえてきた。「何であん な球が打てんのやろ」。ミンチーの投球内容を側から見れば、何だ か冷やしそうめんのようにサラリとした感じ。投げるテンポが軽快 で、最高球速もさしたることはない。だから嘆きもわかる。でも、 実際には極上のてんぷらそばのように味があって、コクもあるとい った、なかなかに凝った内容だった。
この夜は203センチの長身を存分に生かして投げた。打者側からす ると、すぐそこから球が来るばかりか、飛び出す位置がとんでもな く高く感じたろうから、こなすには厄介だったに違いない。おまけ に制球がよかった。五回の終了時点で球数はわずか65球にすぎなか った。
なかで感心したのが闘争心と投球術であった。各打者に対してふ ところへ確実に1球配して、外角球を遠く見せ続けた技と気迫。ピ ンチをしのいだ裏にこうした数多くの下敷きがあった。
惜しいことに終盤の真ん中で息切れとはなったけれど、ベンチに してみれば、これで十分だったろう。なぜなら、中盤までの競り合 いがことのほか厳しかったから。精神的な疲労は並でなかたはずで ある。
目下は四強の熾烈な争い。間違っても落とせない一戦を耐え抜い たミンチーの闘争心と技は、だれもが見習うべきではなかろうか。
◎セ・リーグ勝敗表(第10節・3日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)広 島 45 26 19 0 .578 ― (2)巨 人 47 26 21 0 .553 1.0 (3)中 日 44 24 20 0 .545 0.5 (4)横 浜 43 22 21 0 .512 1.5 (5)阪 神 43 18 25 0 .419 4.0 (6)ヤクル 44 17 27 0 .386 1.5



