江藤、逆転3ラン 1カ月ぶり連勝

'98/6/4

阪神―広島9回戦(広島6勝3敗、6時、甲子園、二万五千)


カープ000030100―4
阪 神200001000―3
▽勝 玉木重13試合2勝1S
▽S 小林幹24試合5勝2敗4S
▽敗 山岡16試合2敗
▽本塁打 江藤8号(3)(吉田豊)野村4号(1)(山岡)

●…広島は効果的な2本塁打で阪神に逆転勝ち。五月九日以来の 連勝を飾った。

2点を追う広島は五回、正田、野村の連打などで二死二、三塁と し、江藤が2試合連続となる一発を左翼席へ運び逆転。追いつかれ た直後の七回には、先頭の野村が右越え本塁打を放ち勝ち越した。

広島の誤算は先発の大野。左腕の違和感で二回を投げ終え降板し た。しかし、二番手の玉木重が4回1失点の好リリーフ。試合の流 れを引き込み、最後は小林幹につなぎ逃げ切った。(小西晶)

【写真説明】七回表、広島無死、野村が右越えに勝ち越しの本塁打を放つ。投手山岡

▽吉田豊つぶしに苦労の打線

阪神の先発が吉田豊と聞いた際、広島が有利と判断した。相手は ダイエーから移籍して間もない。この時期である。どこものどから 手の出るほど投手が欲しい。なのに金銭でのやりとりとなれば、さ したることもないと判断した次第。しかも、この試合が移籍後の初 登板。不安が満載ということになる。広島側の弱みといえば、デー タはあるにしても、実際に手合わせしないことには本当のところは わからない点であった。

出足で広島は不安を抱えて力む相手から、3四球を得た。ここで 一太刀あると、つぶせもしたろうが、なにせ、球種を見るのはこれ が初めて。まだるっこい攻めで実りはなかった。以後は見た目より 力のある球と荒れ球にも押されて、四回までは完全に矛先を封じら れる始末。この流れの中で、救いが二つあった。制球が定かでなか ったことで、各打者が球数を多く見ることができた。もう一つは球 種が少なかった点である。

これが中盤で実った。打順が三回り目に入った途端であった。狙 い球の確かさが、正田のチーム初安打となり、江藤の3ランとなっ て一気に流れを引き込む結果につながったのである。

仮に終盤まで引きずられでもしたら、それこそ天敵になりつつあ る薮の二の舞いにもなりかねなかった。白星と併せてベンチはホッ とひと息といったところか。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第10節・4日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)広 島 46 27 19  0 .587  −
(2)中 日 44 24 20  0 .545  2.0
(3)巨 人 48 26 22  0 .542  0.0
(4)横 浜 44 23 21  0 .523  1.0
(5)阪 神 44 18 26  0 .409  5.0
(6)ヤクル 44 17 27  0 .386  1.0


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