阪神―広島9回戦(広島6勝3敗、6時、甲子園、二万五千)
カープ000030100―4 阪 神200001000―3
●…広島は効果的な2本塁打で阪神に逆転勝ち。五月九日以来の 連勝を飾った。
2点を追う広島は五回、正田、野村の連打などで二死二、三塁と し、江藤が2試合連続となる一発を左翼席へ運び逆転。追いつかれ た直後の七回には、先頭の野村が右越え本塁打を放ち勝ち越した。
広島の誤算は先発の大野。左腕の違和感で二回を投げ終え降板し た。しかし、二番手の玉木重が4回1失点の好リリーフ。試合の流 れを引き込み、最後は小林幹につなぎ逃げ切った。(小西晶)
【写真説明】七回表、広島無死、野村が右越えに勝ち越しの本塁打を放つ。投手山岡
阪神の先発が吉田豊と聞いた際、広島が有利と判断した。相手は ダイエーから移籍して間もない。この時期である。どこものどから 手の出るほど投手が欲しい。なのに金銭でのやりとりとなれば、さ したることもないと判断した次第。しかも、この試合が移籍後の初 登板。不安が満載ということになる。広島側の弱みといえば、デー タはあるにしても、実際に手合わせしないことには本当のところは わからない点であった。
出足で広島は不安を抱えて力む相手から、3四球を得た。ここで 一太刀あると、つぶせもしたろうが、なにせ、球種を見るのはこれ が初めて。まだるっこい攻めで実りはなかった。以後は見た目より 力のある球と荒れ球にも押されて、四回までは完全に矛先を封じら れる始末。この流れの中で、救いが二つあった。制球が定かでなか ったことで、各打者が球数を多く見ることができた。もう一つは球 種が少なかった点である。
これが中盤で実った。打順が三回り目に入った途端であった。狙 い球の確かさが、正田のチーム初安打となり、江藤の3ランとなっ て一気に流れを引き込む結果につながったのである。
仮に終盤まで引きずられでもしたら、それこそ天敵になりつつあ る薮の二の舞いにもなりかねなかった。白星と併せてベンチはホッ とひと息といったところか。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第10節・4日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)広 島 46 27 19 0 .587 − (2)中 日 44 24 20 0 .545 2.0 (3)巨 人 48 26 22 0 .542 0.0 (4)横 浜 44 23 21 0 .523 1.0 (5)阪 神 44 18 26 0 .409 5.0 (6)ヤクル 44 17 27 0 .386 1.0



