コイお寒いみちのく路

'98/6/6

広島―ヤクルト10回戦(広島7勝3敗、3時1分、盛岡、二万三 千)


ヤクル001101030―6
カープ200000000―2
▽勝 石井一10試合5勝2敗 
▽敗 高橋建11試合2勝1敗 
▽本塁打 辻3号(1)(高橋建)

●…広島は同点の六回、ヤクルトに勝ち越し点を奪われた。先発 の高橋建が先頭の古田に四球。ムートンの左前打など二死一、二 塁。宮本の三遊間安打で、古田の生還を許した。八回には二番手の 山内が捕まり、二死満塁から真中に右中間三塁打。3点を追加され て、試合が決まった。

先行したのは広島。一回、野村の右前打などで築いた二死一、二 塁に金本が左中間二塁打。2点をリードしたが、辻の本塁打などで 四回までに追いつかれた。

高橋建はまずまずの内容だったが、直球を狙い打たれた。配球に ひと工夫がほしかった。打線は二回以降、立ち直った石井一と救援 の山本に2安打に抑えられ、三塁も踏めなかった。 (天野)

【写真説明】八回表、ヤクルト二死満塁、代打真中に右中間三塁打を喫し、ぼう然とする山内(右)。左は生還した小早川

▽悩み苦しみ乗り越えろ

毎年恒例のみちのくシリーズ。花巻空港に降り立った若い同僚が 半そでのポロシャツでブルブル震えていたが、天候以上にお寒いゲ ームを見せられるとは思いもよらなかった。

盛岡市内の岩手県営野球場は、ヤクルトの野村監督にとって鬼門 だった。なにせ勝ち星なしの7連敗中。一方の広島は相性がよく5 連勝中。ところが、よかったのは先発・石井一から2点を先制した 初回だけだった。

二回以後は石井一の前にさっぱり。七回まで散発の2安打、1四 球で二塁も踏めなかった。お寒い打線を象徴したのが前田。この日 も4打席音なしで、4試合続けて無安打に終わった。どこでもいら っしゃい、という感じだったのが今は泳がされ、バットが空を切 る。自分のタイミングで打てない。納得できないから考える。考え すぎて深みにはまる。そんなふうに見える。

悪循環といえば、今季初めて救援登板の山内も同じ。致命的な3 点を失い、寒さに輪をかけた。抑えなくてはと力む。球が浮く。ボ ールが先行する。ストライクを取りにいく。球に力がなく打たれ る。まさに自滅である。

悩み、苦しみが大きいほど乗り越えたときの喜び、実りは大きい という。ベンチもナインもそう信じて前進あるのみである。 (時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第10節・6日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)広 島 47 27 20  0 .574  ―
(2)巨 人 50 28 22  0 .560  0.5
(3)中 日 46 24 22  0 .522  2.0
(4)横 浜 45 23 22  0 .511  0.5
(5)阪 神 45 19 26  0 .422  4.0
(6)ヤクル 45 18 27  0 .400  1.0


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