湿る打線 赤ヘル連敗

'98/6/7

広島―ヤクルト11回戦(広島7勝4敗、2時、福島、二万六千)


ヤクル100010000―2
カープ000010000―1
▽勝 伊藤12試合1勝3敗3S
▽敗 加藤8試合3勝2敗  
▽本塁打 池山8号(1)(加藤)

●…広島は18のアウトが飛球。淡白な攻めで1点に終わり、ヤク ルトに連敗した。

一回は一死二、三塁から古田の遊ゴロ、五回は池山の左越え本塁 打で2点をリードされたが、後半は広島が押し気味だった。

五回、先頭の金本が四球。緒方の左前打をホージーが後逸する間 に、金本が生還。緒方も二進した。続く瀬戸のバントは捕手の前で 止まり、緒方が三塁で刺されて逸機。七回は金本、緒方の連打で一 死一、三塁としたが、浅井、高の代打陣は三飛と左飛に倒れ、追い つけなかった。

先発の加藤はシュートを軸に好投。七回に降板するまでヤクルト を2点に抑えたが、打線が工夫のない攻めで伊藤を攻略できなかっ た。(天野)

【写真説明】七回裏、広島一死一、三塁、代打浅井は三飛に倒れる。捕手古田

▽気持ち焦り早打ち失敗

ヤクルト・伊藤の前にタイムリーエラーによる1点だけ。1―2 と点差はわずかだったが、内容は完敗。打線に声を大にして言いた い。どうした?

湿った打線に再び火を入れようと、ベンチは手を打っていた。追 い込まれたらなかなか打てない。第1ストライク、速球に狙いを絞 って打て、だったはず。立ち上がり、初球の直球を打った野村から 六番の緒方まで伊藤が投じた球数は10球。見逃しのストライクは2 球。早打ちから見てベンチの指示は明らかだった。

ところがである。記者の後ろにいた広島スコアラーの口から漏れ たのは「あー」「うー」。打ち損じも多く、打者の打ちたい気持ち が空回りした。四回、相手のミスで1点を奪い、なおも無死二塁。 しかし、バントで送れず、せっかくの好機をミスミス返上した。

ため息の極めつきは七回だった。連打で得た一死一、三塁で起用 された代打・浅井への初球は外角高めの直球でストライク。犠飛に はおあつらえの球に見えたが、簡単に見逃した。結果は遊飛。ベン チの指示はどうだったのか?

連敗で四月十八日以来、守ってきた首位の座も風前のともしび だ。投手陣が前評判以上に頑張っているとはいえ、打って勝つが広 島の基本。打線は水もの、とは言っておれない。 (時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第10節終了・7日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)広 島 48 27 21  0 .563  ―
(2)巨 人 51 28 23  0 .549  0.5
(3)中 日 47 25 22  0 .532  1.0
(4)横 浜 46 23 23  0 .500  1.5
(5)阪 神 46 20 26  0 .435  3.0
(6)ヤクル 46 19 27  0 .413  1.0


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