前田殊勲、赤ヘル連敗を脱出

'98/6/12

阪神―広島10回戦(広島7勝3敗、6時、甲子園、二万六千)
カープ101001001002―6
阪 神000001003001―5(延長十二回)
▽勝 玉木重16試合3勝1S
▽敗 伊藤16試合1敗
▽本塁打 緒方9号(1)(メイ)10号(1)(葛西)大豊5号(3)(小林 幹)

●…広島が苦しみ抜いて連敗を4で止めた。延長十二回二死一、 二塁から前田が中越えに2点二塁打。その裏は失策が絡み1点を返 され、なおも二死二、三塁のピンチ。しかし、玉木重がこん身の投 球でしのぎ、2位に浮上した。

試合が振り出しに戻ったのは九回。好投の先発高橋建を代えて小 林幹を投入したが、二死一、二塁から大豊に痛恨の同点3ランを浴 びた。

打線は序盤から久々に効果的に得点した。一回、先頭の緒方が3 試合連続本塁打を放って先制、三回には前田の右前適時打で突き放 すなど、明るい兆しが出てきた。阪神は甲子園で12連敗となった。 (木村雅)

【写真説明】十二回表、広島二死、一二塁、前田が右越えに勝ち越しの二塁打を放つ=左 飛球を追ってフェンスに激突、足首を痛めて退場する緒方=右

▽苦戦の教訓 明日のカテに

何ともいい感じで試合を押し流してきた広島が、土壇場で大きく つまずいた。抑え役の小林幹を投入した途端、一気に流れを五分に 引き戻されたのだから、ファンとしてもたまらなかったろう。

こんな結果になるのなら、高橋建の続投の方がよかったというの は、だれもの思いだろう。8回を4安打。失点は1にすぎなかった のだから。ベンチとしてみれば、高橋建の球数がすでに120球に 達した点などを考えた上で大事に出たのだろうが、相手ベンチには 左打者の檜山、大豊らの一発屋が残ってもいた。結果論にはなる が、どうにも惜しい気がしてならなかった。

惜しいといえば、攻めの部分にもあった。まずは二回の攻め。一 死一、二塁の好機に二塁走者の前田が飛び出し、投手からのけん制 球で挟殺されたのがそれ。六回には無死から左中間を割る打球で一 気に三進を狙って刺されている。ともに無理をする必要はなかっ た。三回の無死一塁では正田が送りバントに失敗。走者が緒方なの で打球を転がしさえすればOKと気楽なはずだったが、捕飛であっ た。

結局は前田の一打で連敗と決別はしたけれど、手放しで喜んでも いられない。決めるどころを心得ていれば、こんな苦労をせずとも 済んでいた。ここは十分に吟味し、明日の糧にしなくてはならない だろう。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第11節・12日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)巨 人 54 30 24  0 .556  ―
(2)広 島 51 28 23  0 .549  0.5
(3)中 日 50 27 23  0 .540  0.5
(4)横 浜 49 26 23  0 .531  0.5
(5)阪 神 49 20 29  0 .408  6.0
(5)ヤクル 49 20 29  0 .408  0.0


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