ヤクルト―広島12回戦(広島7勝5敗、6時20分、神宮、一万八 千)
カープ 000000300―3 ヤクルト000110101X―4
●…広島は投打に精彩を欠いて今季三度目のサヨナラ負け。ヤク ルト戦は7連勝の後、5連敗となった。
九回、四番手の玉木重が先頭の飯田にストレートの四球を与えた のがつまずきの始まり。二死二塁で古田を敬遠したが、ホージーの 右前打で満塁。副島に初球を中前に切り返された。
ミンチーが五回までに2点を失い、打線はヤクルトの先発、渡辺 の荒れ球に苦しんでいたが七回に反撃。一死後、2四球とペレスの 初安打で渡辺をKO。代わった広田から、代打の笘篠が一、二塁間 を抜いて同点。続く一、三塁で野村の右犠飛で勝ち越した。
リードしたものの、その裏、高橋建が二死から稲葉に右翼席に運 ばれて試合は振り出しに。広島は、流れを引き戻すことが出来ず、 敗れた。(天野)
【写真説明】九回裏、ヤクルト二死満塁、副島に中前へサヨナラ打され、ベンチに引き揚げる玉木重
神宮の森には悪魔でも居ついているのではないか。なにせ、この 球場では昨季から6敗戦中というから穏やかでない。今後をにらん で早いところ悪の根を断ちたいところである。
広島からすると幸い、相手側はローテーションの谷間に当たる。 先発が渡辺と聞けば、崩せる可能性は十分と見た。ところが七回の 一死まで何と無安打とひどいもの。渡辺は見た目より球が速かった し、何より球道が粗かった。だから狙い球を絞るのに苦労したのだ ろう。
でも、この間に8四死球も得ているのだから、好機がなかったわ けではない。出足の二死満塁、四回の無死一、二塁がそれ。緒方が いたら、ともにこの好機で打順が回っていたので、ファンとしても 残念な思いが募ったことだろう。
こんな打線に火をつけたのがペレスのチーム初安打。以後は渡辺 の気落ちにつけ込んでの一気の逆転と、それは見事。「忍耐は希望 を持つことの技術である」なんて言葉を思い出したほどだった。
最も広島が華やかだったのはこの回限り。ベンチは直後に先発要 員の高橋建をつぎ込んで意欲を見せたが、結果は負け戦である。味 方が得点した直後は間違っても点をやるなとされる。相手が意欲を 盛り返すのが理由。この敗戦は、その教訓ともいえた。(中村忠 雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第12節・16日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)中 日 52 29 23 0 .558 − (2)巨 人 57 31 26 0 .544 0.5 (3)広 島 52 28 24 0 .538 0.5 (4)横 浜 51 27 24 0 .529 0.5 (5)ヤクル 52 22 30 0 .423 5.5 (6)阪 神 50 20 30 0 .400 1.0



