赤ヘルわずか3安打、ツバメにサヨナラ負け

'98/6/16

ヤクルト―広島12回戦(広島7勝5敗、6時20分、神宮、一万八 千)


カープ 000000300―3
ヤクルト000110101X―4
▽勝 高津20試合2勝3敗2S
▽敗 玉木重17試合3勝1敗1S
▽本塁打 稲葉1号(1)(高橋建)

●…広島は投打に精彩を欠いて今季三度目のサヨナラ負け。ヤク ルト戦は7連勝の後、5連敗となった。

九回、四番手の玉木重が先頭の飯田にストレートの四球を与えた のがつまずきの始まり。二死二塁で古田を敬遠したが、ホージーの 右前打で満塁。副島に初球を中前に切り返された。

ミンチーが五回までに2点を失い、打線はヤクルトの先発、渡辺 の荒れ球に苦しんでいたが七回に反撃。一死後、2四球とペレスの 初安打で渡辺をKO。代わった広田から、代打の笘篠が一、二塁間 を抜いて同点。続く一、三塁で野村の右犠飛で勝ち越した。

リードしたものの、その裏、高橋建が二死から稲葉に右翼席に運 ばれて試合は振り出しに。広島は、流れを引き戻すことが出来ず、 敗れた。(天野)

【写真説明】九回裏、ヤクルト二死満塁、副島に中前へサヨナラ打され、ベンチに引き揚げる玉木重

▽痛い得点直後の失点

神宮の森には悪魔でも居ついているのではないか。なにせ、この 球場では昨季から6敗戦中というから穏やかでない。今後をにらん で早いところ悪の根を断ちたいところである。

広島からすると幸い、相手側はローテーションの谷間に当たる。 先発が渡辺と聞けば、崩せる可能性は十分と見た。ところが七回の 一死まで何と無安打とひどいもの。渡辺は見た目より球が速かった し、何より球道が粗かった。だから狙い球を絞るのに苦労したのだ ろう。

でも、この間に8四死球も得ているのだから、好機がなかったわ けではない。出足の二死満塁、四回の無死一、二塁がそれ。緒方が いたら、ともにこの好機で打順が回っていたので、ファンとしても 残念な思いが募ったことだろう。

こんな打線に火をつけたのがペレスのチーム初安打。以後は渡辺 の気落ちにつけ込んでの一気の逆転と、それは見事。「忍耐は希望 を持つことの技術である」なんて言葉を思い出したほどだった。

最も広島が華やかだったのはこの回限り。ベンチは直後に先発要 員の高橋建をつぎ込んで意欲を見せたが、結果は負け戦である。味 方が得点した直後は間違っても点をやるなとされる。相手が意欲を 盛り返すのが理由。この敗戦は、その教訓ともいえた。(中村忠 雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第12節・16日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)中 日 52 29 23  0 .558  −
(2)巨 人 57 31 26  0 .544  0.5
(3)広 島 52 28 24  0 .538  0.5
(4)横 浜 51 27 24  0 .529  0.5
(5)ヤクル 52 22 30  0 .423  5.5
(6)阪 神 50 20 30  0 .400  1.0


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