広島―巨人11回戦(巨人7勝4敗、6時20分、広島、一万四千)
巨 人200020300―7 カープ000102000―3
●…広島は投打の歯車がまったくかみ合わないままに完敗。一九 九三年以来、五年ぶりの7連敗を喫した。
先発加藤がいきなりつまづいた。一回、2点本塁打で先制を許 し、五回にも4安打と犠飛で再び2失点。カウントを取りに行った 球を痛打された。
打線は六回にペレスが1号2ランをかけて再度1点差に詰め寄っ たが、七回に中継ぎ陣が崩壊。玉木重が2ラン、山内は適時打さ れ、だめ押しの3点を献上した。得点直後に失点のパターンを繰り 返す、最悪の内容だった。
八回、無死満塁の好機は得たが、得点に結び付ける元気はなかっ た。(木村雅)
【写真説明】五回表、巨人無死一、二塁、松井55の一塁線の当たりで加藤12の一塁ベースカバーが遅れ、満塁とピンチを広げ、この後、2点を追加される。左は浅井=堰@六回裏、広島一死一塁、ペレスが右へ1号2ランを放ち、3−4と追い上げる=
前夜と同様、この夜も出足で加藤が、松井に2ランを浴びて流れ を先取りされた。黒星街道を走り続ける広島が、ここから抜け出す 一つの道は何より先行するところにある。逆の形をたどっては苦し さも一層でということになる。
「2点」がガルベスの気持ちに弾みをつけたことはまぎれもない が、本来なら広島相手にそれほど穏やかな気分でいられなかったと 推察する。なぜなら今季の初手合わせで5失点し、敗戦に追いやら れているからである。投手は比較的、良いことよりも悪かったこと の方を覚えていると聞く。だから思いも募った。
広島側からすると、なぜ、5点も取れたかである。実はその試合 で5盗塁、一つ先の塁を取る果敢な走塁もふんだんに盛り込んでい た。いわばお家芸の足技でガルベスの心理を揺さぶり、リズムを切 り崩していったのである。
9連勝中はその足技をフル回転していたが、最近は見る機会が極 めて少ない。この夜は皆無といってよかった。足にスランプはない と言われるが、積極的に走るには、気力と集中力が伴わないと難し いとされる。今の広島は、その点が薄れているから選手個々を含め ての仕掛けが難しいのではないか。打てず、守れずの上、せっかく の足技も宝の持ち腐れではトンネルの出口が見えてこない。(中村 忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第13節・24日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 56 32 24 0 .571 ― (2)巨 人 62 34 28 0 .548 1.0 (3)中 日 57 31 26 0 .544 0.5 (4)広 島 58 28 30 0 .483 3.5 (5)ヤクル 56 24 32 0 .429 3.0 (6)阪 神 55 23 32 0 .418 0.5



