ペレスの一発及ばず 5年ぶり7連敗

'98/6/24

広島―巨人11回戦(巨人7勝4敗、6時20分、広島、一万四千)


巨 人200020300―7 
カープ000102000―3 
▽勝 ガルベス13試合5勝6敗 
▽敗 加藤10試合3勝3敗   
▽本塁打 松井15号(2)(加藤)ペレス1号(2)(ガルベス)広沢8号 (2)(玉木重)

●…広島は投打の歯車がまったくかみ合わないままに完敗。一九 九三年以来、五年ぶりの7連敗を喫した。

先発加藤がいきなりつまづいた。一回、2点本塁打で先制を許 し、五回にも4安打と犠飛で再び2失点。カウントを取りに行った 球を痛打された。

打線は六回にペレスが1号2ランをかけて再度1点差に詰め寄っ たが、七回に中継ぎ陣が崩壊。玉木重が2ラン、山内は適時打さ れ、だめ押しの3点を献上した。得点直後に失点のパターンを繰り 返す、最悪の内容だった。

八回、無死満塁の好機は得たが、得点に結び付ける元気はなかっ た。(木村雅)

【写真説明】五回表、巨人無死一、二塁、松井55の一塁線の当たりで加藤12の一塁ベースカバーが遅れ、満塁とピンチを広げ、この後、2点を追加される。左は浅井=堰@六回裏、広島一死一塁、ペレスが右へ1号2ランを放ち、3−4と追い上げる=

▽連敗脱出へ足技生かせ

前夜と同様、この夜も出足で加藤が、松井に2ランを浴びて流れ を先取りされた。黒星街道を走り続ける広島が、ここから抜け出す 一つの道は何より先行するところにある。逆の形をたどっては苦し さも一層でということになる。

「2点」がガルベスの気持ちに弾みをつけたことはまぎれもない が、本来なら広島相手にそれほど穏やかな気分でいられなかったと 推察する。なぜなら今季の初手合わせで5失点し、敗戦に追いやら れているからである。投手は比較的、良いことよりも悪かったこと の方を覚えていると聞く。だから思いも募った。

広島側からすると、なぜ、5点も取れたかである。実はその試合 で5盗塁、一つ先の塁を取る果敢な走塁もふんだんに盛り込んでい た。いわばお家芸の足技でガルベスの心理を揺さぶり、リズムを切 り崩していったのである。

9連勝中はその足技をフル回転していたが、最近は見る機会が極 めて少ない。この夜は皆無といってよかった。足にスランプはない と言われるが、積極的に走るには、気力と集中力が伴わないと難し いとされる。今の広島は、その点が薄れているから選手個々を含め ての仕掛けが難しいのではないか。打てず、守れずの上、せっかく の足技も宝の持ち腐れではトンネルの出口が見えてこない。(中村 忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第13節・24日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 56 32 24  0 .571  ―
(2)巨 人 62 34 28  0 .548  1.0
(3)中 日 57 31 26  0 .544  0.5
(4)広 島 58 28 30  0 .483  3.5
(5)ヤクル 56 24 32  0 .429  3.0
(6)阪 神 55 23 32  0 .418  0.5


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