紀藤 意地の完封

'98/6/28

中日―広島13回戦(中日7勝6敗、6時、ナゴヤドーム、四万五 百)


カープ110200202―8
中 日000000000―0
▽勝 紀藤10試合2勝4敗  
▽敗 野口13試合8勝4敗  
▽本塁打 江藤12号(2)(前田)

●…広島が序盤から効率よく得点を重ねた。一回、野村、前田の 短長打で先制すると、二回にも紀藤が中前適時打。さらに四回には 四球を足場に瀬戸、紀藤の長短打で2点を加点し、野口をKOし た。

自らのバットで2適時打を放って、紀藤のマウンドは弾んだ。直 球を見せ球に、いつもより変化球を多めにしたピッチング。最大の ポイントになった四回一死二、三塁のピンチでは、益田の中飛を取 った木村が三塁走者を本塁で刺殺する好返球で切り抜けた。

中盤までで流れを引き込んだ広島は、七回に江藤が2ラン、九回 にも2点を追加し、楽々と逃げ切った。

紀藤は昨年五月二十二日のヤクルト戦以来の完封勝ち。(永山)

【写真説明】中日打線を6安打に抑え、昨年5月以来の完封で今季2勝目を挙げた紀藤

▽苦手をKO 満点の出来

久しぶりに気持ちのいい勝ち方を見せてもらった。紀藤が約一年 ぶりの完封勝ち。打線も前田が先制打、江藤が中押し2ラン、金本 がだめ押し打。守っても2併殺。攻守がかみ合った勝利に満点をつ けたい。

失礼ながら、試合前はこんな展開になるとは思いもしなかった。 なにせ、中日の先発野口には三度の対戦で2敗(1勝)を喫し、得 点がわずか3。ところが、野口が不調だったとはいえ、4点を奪っ て四回途中KO。こんな番狂わせは何度でも味わいたい。

何よりうれしかったのは、バットでも2打点した紀藤のワンマン ショーを演出したわき役の一人が木村だったからだ。今季初の先発 出場。試合前の練習では、三本指で猛打賞(3安打)を狙うしぐさ を見せるなど張り切っていた。

残念ながら1安打に終わったが足で、肩で見せた。四回、四球で 出塁して二盗。直後の瀬戸の適時三塁打を呼び込む果敢なヘッドス ライディングだった。四回一死二、三塁では益田の詰まった飛球を 好捕し、ストライクの返球。ここでも好ブロックの瀬戸との見事な タッグで、三塁走者を本塁で殺した。

木村を筆頭にナイン一人ひとりが、持ち味を出して久々のカード 勝ち越し。三十日からの首位・横浜との3連戦が楽しみだ。 (時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第13節終了・28日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 59 34 25  0 .576  −
(2)巨 人 65 36 29  0 .554  1.0
(3)中 日 61 33 28  0 .541  1.0
(4)広 島 62 30 32  0 .484  3.5
(5)ヤクル 60 26 34  0 .433  3.0
(6)阪 神 59 24 35  0 .407  1.5


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