赤ヘル夏の夜の悪夢

'98/6/30

横浜―広島14回戦(横浜8勝6敗、6時、横浜、二万五千)


カープ000250210―10
横 浜00200380×―13
▽勝 阿波野17試合3勝
▽S 佐々木24試合23S
▽敗 山内15試合1勝4敗
▽本塁打 江藤13号(2)(戸叶)14号(4)(河原)15号(2)(阿波野)佐 伯2号(2)(佐々岡)3号(3)(田中)進藤10号(2)(山内)石井琢1号 (2)(山内)野村6号(1)(島田)

●…両チーム合わせて8本塁打の乱戦。広島はいったん5点をリ ードしながら、投手陣が横浜打線を抑え切れず、逆転負けした。こ のカード3連敗。

4点差の七回二死無走者からひっくり返された。つまずきの始ま りは、二番手の玉木重が鈴木尚に与えた四球。ローズの適時二塁打 で田中と交代。駒田の四球の後、佐伯に右翼席に運ばれて追いつか れた。さらに代わった山内が谷繁を歩かせた直後、進藤に勝ち越し の2ラン。石井琢にもだめ押しの2点本塁打を浴びた。

広島は江藤の満塁を含む3打席連続本塁打、8打点の活躍で、試 合の主導権を握りかけたが、相変わらず投手陣が乱調。四球を出し てはカウントを取りに行く甘い球を狙われた。

横浜の佐々木は22試合連続セーブポイントの日本新をマークし た。(天野)

【写真説明】五回表、広島無死満塁、江藤が左翼席に2打席連続の本塁打を放ち、佐々岡Qらに迎えられる

▽まさかまさかの大崩れ

まさに悪い夢を見ているようだった。パソコンのキーボードをた たく指が鉛のように重たかった。

江藤が2試合連続、しかも3打席連続の本塁打で8打点。眠って いた四番打者が豪快に目覚め、佐々岡が先発転向後、初勝利。力強 い梅雨明け宣言で「七月反攻だ」という中盤までのシナリオは、絵 に描いたもちだった。

野球は九回二死から、とよく言われる。この夜に限っては七回二 死からだった。玉木重、田中、山内のリリーフ陣が3本塁打を含め 5長短打を喫して大量8失点。ボールが先行し、高めの甘い球をフ リー打撃練習のように完ぺきに捕らえられ、火だるまになった。

大逆転負け。そのうえ、横浜・佐々木の22試合連続セーブポイン トの日本新記録達成の引き立て役になったかっこうだ。今夜の敗戦 は痛い。だれよりもベンチ、ナインがその重みを分かっているに違 いない。

投手と野手の信頼感が壊れるのが何より怖い。しかし、二発を浴 びて負け投手になった山内も手をこまねいている訳ではない。走り 込み、遠投など不調脱出のため懸命に取り組んでいる。結果が出な いもどかしさ。そのまっただ中にいるはずだ。

江藤は連日の特打ちで復調した。とにかく、明日を信じてやるし かない。(時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第14節・30日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 60 35 25  0 .583  −
(2)巨 人 66 36 30  0 .545  2.0
(3)中 日 62 33 29  0 .532  1.0
(4)広 島 63 30 33  0 .476  3.5
(5)ヤクル 61 27 34  0 .443  2.0
(6)阪 神 60 25 35  0 .417  1.5


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