横浜―広島15回戦(横浜8勝7敗、6時、横浜、二万六千)
カープ003002411―11 横 浜000000000―0
●…広島は、3本塁打を含む12安打で11点を奪い、ミンチーの好 投で横浜に快勝。このカードの連敗を3で止めた。
打線がうまくつながり、横浜の三浦を攻略した。三回、先頭のミ ンチーが四球を選び、正田の右前打などで二死一、三塁。江藤の左 中間二塁打で二者が生還し先制。金本も右中間に二塁打を放ち3点 目。六回は金本、木村の短長打などで加点し、七回には代わった関 口から代打、町田が満塁本塁打を放ってリードを広げた。
ミンチーは直球とカーブを主体に緩急をつけ、丹念に低めをつく 投球。14の内野ゴロを打たせ、六回の無死満塁も鈴木尚を三振、ロ ーズを遊ゴロ併殺で切り抜け、完封した。(天野)
【写真説明】七回表、広島二死、町田が左越えに満塁アーチを放ち、笑顔で三塁を回る(左)
二度目の完封勝利で7勝目を挙げたミンチー(右)
その昔、「神様、仏様、稲尾様」という言葉があった。そこまで 言うか。比べるのがおこがましい。そうしかられるのを承知で「ミ ンチー様」と呼びたい。
何しろ、前夜あれほど打ちまくった横浜打線を零封したのだか ら。3併殺のバック、大爆発した打線の援護もあったが、勝利の流 れを作ったのはリズム感あふれるマウンドだった。
長身で角度があるとはいえ、最高球速は140キロ足らず。何で打 てないのか、横浜の打者は頭の中がパニックになったのでは。低め を丁寧につき、左右を投げ分け、的を絞らせない。しかも、投球の テンポが実に小気味いい。言い換えれば「腹八分目投球」。力みが ない分、腕が振れる。だから打者の手元での球の伸び、切れが増し ている。
投球内容以上にすごいのが中四日での登板。この試合が実に17試 合目で、チームの試合数が64だから三分の一弱になる。まさに投手 陣の大黒柱である。初めての日本の梅雨をものともしないそのタフ さは、ハングリー精神から来ているのだろう。もうひとつ結果が出 せないでいる先発、中継ぎ投手陣にとってはいいお手本である。
最悪の試合から一転、最高の試合。やればできるじゃないか。ゲ ームは全力投球、マウンドでは腹八分目投球。これでいこう。(時 永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第14節・1日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 61 35 26 0 .574 − (2)中 日 63 34 29 0 .540 2.0 (3)巨 人 67 36 31 0 .537 0.0 (4)広 島 64 31 33 0 .484 3.5 (5)ヤクル 62 28 34 0 .452 2.0 (6)阪 神 61 25 36 0 .410 2.5



