逆転鮮やか 正田ここ一番で本領

'98/7/2

横浜―広島16回戦(8勝8敗、6時、横浜、二万四千)


カープ000002130―6
横 浜011100020―5
▽勝 小林幹29試合6勝3敗5S
▽敗 横山30試合3勝3敗
▽本塁打 佐伯4号(1)(加藤)鈴木尚9号(2)(小林幹)

●…広島は八回、横浜の連続失策でラッキーな勝ち越し点を奪 い、逆転勝ち。約一カ月ぶりの連勝を飾った。

この回、ペレス、木村の連打などで二死一、二塁。代打、高の遊 ゴロを石井琢がトンネルして勝ち越し。野村の一ゴロもベースカバ ーに入った島田の落球を誘って2点目。正田の左前打で突き放し た。八回から登板の小林幹は2点を失い、九回も二死満塁と迫られ たが、何とかしのいだ。

広島は前半、3点を先行されたが、六回に木村の二塁打などで2 点。七回には正田の左前打で追いついて、流れを引き寄せ、逆転に 結び付けた。(天野)

【写真説明】七回表、広島一死二塁、正田が左翼線に同点適時打を放つ

▽夏場に向けて収穫あり

小林幹を中心にマウンドでハイタッチをするナイン。もがき苦し んでつかんだ勝利ほど喜びも格別という。ナインの笑顔を見ながら そう実感した。

3点リードで八回から投入した小林幹が2ランを浴びて1点差。 九回には3四死球で二死満塁の絶体絶命のピンチを招いた。投げる 小林幹、受ける瀬戸のバッテリー。できることならやめた、とグラ ウンドから逃げ出したい心境だったかもしれない。

野村が、正田が、江藤が。何度もマウンドに駆け寄り、バッテリ ーに言葉をかけた。最後は三村監督も足を運んだ。ナイン、そして ベンチの信頼が、窮地に追い込まれていたバッテリーを後押しした はずだ。

チームが一体となってつかんだ勝利は、一カ月ぶりの連勝となっ て結実した。新ストッパー小林幹につなぐ「新勝利の方程式」がや っと完成した。生みの苦しみが大きければ大きいほど、できあがっ たものは強固なものに違いない。

五、六月の低迷期にピリオドを打ち、七月反攻へ最高のスタート を切った広島。体力的に厳しくなる夏場に向けて、何よりの収穫が あった。勝利に向けてナインの気持ちが一つになったことだ。

ターニングポイントになった試合。そう言えるようにしたい。 (時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第14節・2日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 62 35 27  0 .565  −
(2)中 日 64 35 29  0 .547  1.0
(3)巨 人 68 37 31  0 .544  0.0
(4)広 島 65 32 33  0 .492  3.5
(5)ヤクル 63 28 35  0 .444  3.0
(6)阪 神 62 25 37  0 .403  2.5


MenuTopBackNextLast