「コイ敵」藪 打ち崩せず

'98/7/3

広島―阪神11回戦(広島7勝4敗、6時、倉敷、二万)


阪 神100010002―4 
カープ000000001―1 
▽勝 藪11試合5勝4敗    
▽敗 高橋建16試合2勝3敗  

●…広島は攻守に精彩を欠いた。先発高橋建は一回、力みからボ ールが先行。二死一、二塁からハンセンに右前先制打を喫した。以 後は緩急をつけた粘りの投球を見せたが、守りが足を引っ張った。 五回、ペレスが檜山の何でもない正面へのゴロを後逸。三塁を奪わ れ、右犠飛で加点された。

2点差。しかし、頼みの打線が横浜戦での打ち疲れからか、コー スを丁寧に投げ分ける阪神・藪に八回まで3安打と沈黙した。

九回にも江藤の失策が絡み2失点。その裏、代わったリベラから 1点を返し、零封負けを免れるのがやっとだった。(時永)

【写真説明】苦手の藪攻略にベンチ前で円陣を組む広島ナイン

▽厄介な相手には工夫を

広島は藪に昨季、7勝も稼がれている上に、今季も含めて、目下 は通算4連敗。どうにも厄介な相手だが、この夜ばかりは広島側も 簡単には転ばないぞ、とひそかに思ってもいた。ここにきて打線の 状態が上向いているからというのが何よりの理由だった。

ところが結果は大違い。相手に思うがままに振り回されて、さん ざんな体たらく。いくら打線は水ものとはいっても8回を散発の3 安打で、四球を含めても走者はたったの五人。これではベンチも手 の施しようがなかった。

藪の投球は、左打者を例に挙げると、内角の際どいコースに緩急 を目いっぱい使い、外側はアクセント代わりといった球配り。自信 を持っているだけに、球の切れが良ければ制球も、といった具合。 だからといって相手ばかりを褒めてもいられない。攻める側にも手 落ちのあったことも認めるほかない。何より打席での気合と工夫、 この点の薄れが挙げられよう。七回の無死一塁で初球を簡単に遊飛 としたペレスは、その象徴ともいえた。

無残に終わった打線に、大リーグの元監督のこんな言葉はどうだ ろうか。「プロ選手は自分が手にしたバットで何ができるのか。そ れによって自分のサラリーが決まる。その意味で一回、一回の打席 が、たった一人の戦場だ」―。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第14節・3日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 62 35 27  0 .565   
(2)中 日 64 35 29  0 .547  1.0
(3)巨 人 68 37 31  0 .544  0.0
(4)広 島 66 32 34  0 .485  4.0
(5)ヤクル 63 28 35  0 .444  2.5
(6)阪 神 63 26 37  0 .413  2.0


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