広島―阪神13回戦(広島9勝4敗、6時21分、広島、一万二千)
阪 神000002000―2 カープ31002000×―6
●…広島が佐々岡の好投に対して効果的に打撃の援護。勝率を5 割に戻した。
口火を切ったのは、一回の野村の右前打。四球で続いた一死一、 二塁から江藤が左中間スタンドに打ち込んだ。二回には江藤の適時 打で竹内をKOすると、五回にも三番手伊藤から町田が左中間に2 ランを放ち、一方的にリードを広げた。
序盤での打線の後押しに、佐々岡は余裕のマウンド。いつもより 多めに変化球を使い、五回まで全く危なげない投球を展開した。六 回、檜山、平塚に連続本塁打を浴びたが、以後も崩れることなく、 今季の先発初勝利を一九九五年四月十九日以来の完投で飾った。 (永山)
【写真説明】先発転向後、初白星を完投勝ちで飾った佐々岡=左
広島一回裏一死一、二塁でホームランダービー単独トップの17号3ランを放ち、スライリーの出迎えを受ける江藤(中央)=右
先の中日3戦目から横浜2戦目までの3試合に、計五発と派手に 振る舞った江藤も、以後はサマ変わり。バットが湿って、周囲から は「旬があまりにも短いじゃないか」の声が聞かれたほど。その江 藤がこの夜はいたって華やかな働きぶり。「親の意見と冷や酒はあ とに効く」というけれど、いきなりの一発が3ランともなれば、相 手打線にさしたる爆発力がないだけに、さっそく効いて一気に流れ を懐に入れた次第。
この一発、実は事前に仕掛けがあった。安打の野村が持ち前の足 技で二盗を決めたのがそれ。相手の竹内はここから極端なほど神経 質になった。投げる間合いが長引き、コースを狙うあまり球道が狂 いもした。無理もない。今季の対広島の防御率が実に8・22。5試 合に登板しての結果とくれば、神経質にもなるだろう。江藤の一打 はそこにつけ込んでの成果であった。
先発に転向以来、実りのなかった佐々岡も、こうなれば気持ちが 弾む。右の指先に意思を伝えた球は力があって、切れ味も鋭かっ た。途中、投げ急ぎから二発こそ浴びたが、間違いはこの時だけと いっていい。
シーズンの折り返しとなる試合で借金を返済。しかも、前夜の紀 藤に続き佐々岡も投手陣の真ん中に参加と好材料が揃った。ここを 起点に白星街道を着実に歩みたいものである。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第14節終了・5日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 64 37 27 0 .578 − (2)中 日 66 36 30 0 .545 2.0 (3)巨 人 70 38 32 0 .543 0.0 (4)広 島 68 34 34 0 .500 3.0 (5)ヤクル 65 28 37 0 .431 4.5 (6)阪 神 65 26 39 0 .400 2.0



