巨人―広島13回戦(巨人8勝5敗、1時1分、札幌、二万五千)
カープ214000003―10 巨 人012010010―5
●…広島は序盤に巨人の桑田を攻略し、11安打で10を奪って3連 勝。十七日ぶりに貯金1とした。
立ち上がりから桑田の甘い球を逃さず、積極的に攻めた。一回、 四球の野村をバントで送り、前田が右翼場外に先制2ラン。二回は ミンチーの適時内野安打で加点。三回は正田、前田の短長打で無死 二、三塁と好機を築き、浅井の右越えに3ランなどでリードを広げ て主導権を握った。
2点差に追い上げられた九回には浅井、町田の連続適時打でだめ を押した。
先発のミンチーはやや制球に苦しみ、2本塁打などで5失点。八 回二死二塁で救援した小林幹が、見事な投球で後続を断った。
ミンチーは最多勝争いトップタイの8勝目。(天野)
【写真説明】(上)一回表、広島一死二塁、右翼場外に先制2ランを放ち、ナインの祝福を受ける前田堰@(下)三回表、広島無死二、三塁浅井ガ右越えに3ランを放ち、7−1とリードする。投手桑田
札幌に来ると嫌でも思い出さずにはいられない。広島の選手はな おさらのことだろう。一昨年の出来事である。首位を走り続ける広 島は、9連勝の勢いのさ中にあって、3位巨人に11ゲームの大差を つけて乗り込んだ。ここでの2連戦で思わぬ連敗に出会い、ここか らシーズンの流れが変わり、結局は巨人のメイクドラマを仕立てる ことになったのである。
これほど嫌な思い出を断ち切る即効薬は序盤で流れを引き込む、 これよりなかったろう。ことはベンチの注文通り。いきなり出た前 田の2ランがそれだし、浅井の3ランもずしりと重かった。序盤で 実に7点。また、得点の中身がよかった。スマートで、歯切れがよ く、胸のすくような、といった感じでもあった。送りバントがあれ ば、犠飛もあり、しかも盗塁があって、後に安打が出る。いかにも 広島らしい味つけだった。
一つの例に江藤を挙げたい。バットから快音が出なかったこと で、本人には不満もあったろうが、見過ごせないのが三回の犠飛。 功名心を捨て、外飛に狙いを絞った打撃にはいぶし銀の味があっ た。
打線は四回以降、「一服」が長すぎるきらいはあったけれど、終 わって見れば大量の二けた得点。これも選手個々が与えられたポジ ションで、やるべき仕事に徹した結果である。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第15節・7日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 65 37 28 0 .569 − (2)中 日 67 37 30 0 .552 1.0 (3)巨 人 71 38 33 0 .535 1.0 (4)広 島 69 35 34 0 .507 2.0 (5)ヤクル 66 28 38 0 .424 5.5 (6)阪 神 66 27 39 0 .409 1.0



