広島―ヤクルト15回戦(広島8勝7敗、6時21分、広島、一万四 千)
ヤクル210020000―5 カープ10222010×―8
●…広島が今季最多の4失策を打線でカバー、4試合連続の二け た安打で4連勝を飾った。
2点を追う三回二死満塁から金本の同点2点二塁打をきっかけに 打線がつながった。四回に正田、前田の連続短長打。再び同点にさ れた五回には浅井が中越えに決勝2ラン。効果的に加点して、序盤 の嫌なムードを振り払った。
先発加藤は序盤から耐える投球。失策がすべて失点に絡むなど、 守りに足を引っ張られながら、要所はしのいだ。八回からマウンド を譲ったものの、五月二十日以来の4勝目。最後は小林幹で危なげ なく逃げ切った。(木村雅)
【写真説明】五回裏、広島無死一塁、浅井が中越えに勝ち越しの2ランを放つ
野球にはミスがつきもの。とはいうけれど、見せられる方はたま ったものじゃない。今季、最多の1試合4失策。しかも、いずれも 塁上に走者を置いて飛び出し、失点につながった。ミスの中でも最 悪のミスである。
これで負けていれば、スタンドの一万四千人のファンは、高い入 場料を払って見に来たかいがない。しかし、そこは赤ヘルナインも プロ。終わって見れば広島の勝利。ファンは足取り軽く家路につい ただろう。
ミスは悪い。追放しなければいけない。薬には副作用があるが、 ミスには良い副作用もあるようだ。ミスを取り返したい、という野 手の反骨心である。四回までに広島が奪った5点はいずれも二死か ら。何とかしたい、の思いがバットに乗り移ったと思いたい。
野手の反骨心を結果に結びつけたのは、加藤の勝利への執着心だ ろう。いつ、プッツンときてもおかしくない状況の中で加藤らしい 粘りの投球を続けた。自分を失わなかったのは称賛に値する。二カ 月ぶりの4勝目。白星は良薬という。これからの弾みとなるに違い ない。
失策をし、左ひじに死球を受け、退場と最悪の江藤も幸い大事に は至らなかったようだ。いろいろあったが、ミスとの付き合いはほ どほどにしたいものだ。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第15節・10日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 67 39 28 0 .582 ― (2)中 日 69 38 31 0 .551 2.0 (3)巨 人 72 39 33 0 .542 0.5 (4)広 島 70 36 34 0 .514 2.0 (5)ヤクル 69 29 40 0 .420 6.5 (6)阪 神 69 27 42 0 .391 2.0



