浅井2ラン 乱戦にケリ

'98/7/10

広島―ヤクルト15回戦(広島8勝7敗、6時21分、広島、一万四 千)


ヤクル210020000―5 
カープ10222010×―8 
▽勝 加藤12試合4勝3敗   
▽S 小林幹32試合6勝3敗8S
▽敗 松田12試合1敗     
▽本塁打 前田14号(1)(渡辺)浅井3号(2)(松田)

●…広島が今季最多の4失策を打線でカバー、4試合連続の二け た安打で4連勝を飾った。

2点を追う三回二死満塁から金本の同点2点二塁打をきっかけに 打線がつながった。四回に正田、前田の連続短長打。再び同点にさ れた五回には浅井が中越えに決勝2ラン。効果的に加点して、序盤 の嫌なムードを振り払った。

先発加藤は序盤から耐える投球。失策がすべて失点に絡むなど、 守りに足を引っ張られながら、要所はしのいだ。八回からマウンド を譲ったものの、五月二十日以来の4勝目。最後は小林幹で危なげ なく逃げ切った。(木村雅)

【写真説明】五回裏、広島無死一塁、浅井が中越えに勝ち越しの2ランを放つ

▽4失策が生んだ反骨心

野球にはミスがつきもの。とはいうけれど、見せられる方はたま ったものじゃない。今季、最多の1試合4失策。しかも、いずれも 塁上に走者を置いて飛び出し、失点につながった。ミスの中でも最 悪のミスである。

これで負けていれば、スタンドの一万四千人のファンは、高い入 場料を払って見に来たかいがない。しかし、そこは赤ヘルナインも プロ。終わって見れば広島の勝利。ファンは足取り軽く家路につい ただろう。

ミスは悪い。追放しなければいけない。薬には副作用があるが、 ミスには良い副作用もあるようだ。ミスを取り返したい、という野 手の反骨心である。四回までに広島が奪った5点はいずれも二死か ら。何とかしたい、の思いがバットに乗り移ったと思いたい。

野手の反骨心を結果に結びつけたのは、加藤の勝利への執着心だ ろう。いつ、プッツンときてもおかしくない状況の中で加藤らしい 粘りの投球を続けた。自分を失わなかったのは称賛に値する。二カ 月ぶりの4勝目。白星は良薬という。これからの弾みとなるに違い ない。

失策をし、左ひじに死球を受け、退場と最悪の江藤も幸い大事に は至らなかったようだ。いろいろあったが、ミスとの付き合いはほ どほどにしたいものだ。(時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第15節・10日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 67 39 28  0 .582  ―
(2)中 日 69 38 31  0 .551  2.0
(3)巨 人 72 39 33  0 .542  0.5
(4)広 島 70 36 34  0 .514  2.0
(5)ヤクル 69 29 40  0 .420  6.5
(6)阪 神 69 27 42  0 .391  2.0


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