広島―ヤクルト17回戦(ヤクルト9勝8敗、6時21分、広島、一 万二千)
ヤクル000002102―5 カープ000110100―3
●…同点の九回、広島は八回から救援の高橋建が土橋に2ランを 喫し、競り合いを落とした。局面は二死二塁。カウント2―1後 の、一発につなげるには難しい内角低めの速球を左へ打ち込まれ た。
広島はエーカーに苦しみながらも、前半は金本、瀬戸の二発で2 点を先行、有利に展開した。ところが六回、好投のミンチーがつか まり、副島、代打秦の二塁打などで一気に横一線。七回には古田の 適時二塁打で先を越された。その裏の二死後、山部から二塁打の正 田が二つの暴投で生還し、追いついた。九回には山本の代わりばな を捕らえ、一死三塁の好機を得たが、反撃もそこまでだった。(中 村忠)
【写真説明】九回裏、ヤクルト二死二塁、土橋に決勝の6号2ランを喫し、がっくりの高橋建
ヤクルトはID野球と言われるが、この夜はセオリー野球だっ た。右打者は中堅から右方向へ、左打者は中堅から左方向へ。七回 までミンチーが喫した10安打のうち9本は、右投手攻略のお手本通り の打撃によるものだった。
打たせて取るタイプのミンチーにとっては一番いやな打線。ミン チー対ヤクルトベンチの戦いはヤクルトに軍配が上がった。それで も金本、前田の見せたダイビングなどナインの勝利への執念が緊迫 した試合にした。七回には正田が、ヤクルトに負けじ と左投手攻略のセオリー通りに右中間へ二塁打。暴投、暴投で同点 のホームを奪った。最年長野手が必死で走った。
九回、高橋建が決勝2ランを浴びて敗戦。バッテリーにとっては 土橋に打たれた以上に、その前の飯田に与えた四球が悔やまれたは ず。前夜は押し出しの死球が決勝点となった。四死球が試合を左右 する怖さを証明した一戦でもあった。
スタンドを埋めたファンは一万二千人と、日曜日にしては寂しかった。十四日からは中 日を迎え、前半戦最後の地元3連戦。正田をはじめユニホームを真 っ黒にし、体を張ったプレーを見せるナインをファンの熱い声援で 後押ししたい。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第15節終了・12日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 69 40 28 1 .588 − (2)中 日 71 38 32 1 .543 3.0 (3)巨 人 74 40 34 0 .541 0.0 (4)広 島 72 36 36 0 .500 3.0 (5)ヤクル 71 31 40 0 .437 4.5 (6)阪 神 71 28 43 0 .394 3.0



