小林幹 7連続SP

'98/7/15

広島―中日15回戦(広島8勝7敗、6時20分、広島、八千)


中 日000000120―3 
カープ02030000×―5 
▽勝 加藤13試合5勝3敗   
▽S 小林幹34試合6勝3敗10S
▽敗 門倉15試合6勝6敗   
▽本塁打 浅井4号(2)(門倉)山崎12号(1)(加藤)

●…広島が四回までにあげた5点を加藤、高橋建、小林幹の継投 で何とか守り切った。

口火を切る一打となったのが二回、浅井が右翼席に放った2ラ ン。四回には江藤、金本の連打と四球の無死満塁から、瀬戸の内野 安打と野選で2点を奪い門倉をKO。なおも続く一死満塁の好機 に、二番手前田から野村が中犠飛し加点した。

加藤は六回までわずか2安打と申し分のない投球だった。しか し、七回に山崎の一発を浴びた後、二死満塁のピンチを残して降 板。ここをしのいだ高橋建も八回、2点を失ったが、最後は小林幹 が見事に締めた。

中日は今季初の4連敗。(永山)

【写真説明】八回途中から抑えに登板し、7試合連続のセーブポイントになる10セーブ目を挙げた小林幹(右)
二回裏、広島一死三塁、浅井奄ェ右翼席に先制2ランを放ち、金本らに迎えられてホームイン(左)

▽光る加藤の対角線投法

久しぶりに投球術というものを見せてもらった。加藤である。投 手の術の内には対角線投法というのがある。内角高めと外角低め、 あるいはその逆のコースに投げ分けるというもの。これが自在に出 来たら一級品とされる。

この夜の加藤は高めの球は少なかった。球場が狭く、一つ間違え ば一発につながる危ぐがある。この点を計算してのことだろう。何 より球配りが素晴らしかった。内角に配して、外側の球を遠く感じ させるばかりではなかった。右、左どちらの打者にも、内側を徹底 的に攻めて、外角球を遠く見せた後は、勝負球をひざ元にといった ように、きわめて挑戦的。球の走り、制球とも際立っていたうえ に、気迫と打者の心理を逆手に取る技が同居とくれば、相手側は厄 介このうえない。

広島が四回に無死満塁とした際、中日ベンチは内野陣に前進守備 を指示した。差はわずかに2点で、しかも、まだ中盤への入り口と いう時点である。ここで1点もこぼせないとの陣形は、加藤の状態 が並でないことを裏づける何よりの証左だろう。

広島に移籍後、初の中四日での登板とあって、七回途中で降板は したが、何一つ割り引きされるところはなかった。ベンチの思いを 実らせた加藤の投球術と闘争心は、投手のだれもが見習う必要があ る。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第16節・15日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 71 42 28  1 .600  ―
(2)中 日 73 38 34  1 .528  5.0
(3)巨 人 76 40 36  0 .526  0.0
(4)広 島 74 38 36  0 .514  1.0
(5)ヤクル 73 33 40  0 .452  4.5
(6)阪 神 73 28 45  0 .384  5.0


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