紀藤被弾 4回KO

'98/7/16

広島―中日16回戦(8勝8敗、6時20分、広島、一万)


中 日003101001―6
カープ000001000―1
▽勝 山田洋8試合1勝
▽敗 紀藤13試合3勝6敗
▽本塁打 ゴメス12号(2)(紀藤)井上6号(1)(紀藤)

●…広島の先発紀藤は三回、関川の先制右前打に続き、ゴメスに 左越え2点本塁打。四回は井上に初球を右翼席上段に運ばれた。い ずれも簡単に取りにいった第一ストライクの甘い球をを狙い打たれ た。本調子にほど遠かったとはいえ、悔いの残るマウンドだった。

打線も今季初先発の山田洋から二回以降、毎回安打を放ちながら 得点は3安打を集めた六回の1点だけ。守っても六回、走塁妨害で 飛び出した三塁走者の生還を許し、九回は押し出し四球。攻守にい いところなく敗れた。

中日は連敗を4で止めた。山田洋は今季初勝利。(時永)

【写真説明】六回表、中日一死三塁、打者山田洋のとき、飛び出した三塁走者筒井(中)に江藤(右)がタッチしたが、捕手瀬戸(左)は走塁妨害となり生還を許す

▽初顔相手 工夫足りぬ

広島は頼みの紀藤が4回でダウンしたばかりか、打線もいくじが なかった。今季は初手合わせとはいっても、まだ、勝ち星のない山 田洋に6回を1点止まり。データ不足は認めても、あまりに情けな い。まして相手は直球が中心の球配り。それでいながらこの始末。

理由は何か。何も難しい絵解きではない。野球は心理戦争という ぐらいだから、相手の心理をどうしたら揺さぶることができるか。 ここには当然、工夫がいる。その点での踏み込みに欠けていた。こ れに尽きる。

ここで思い出したのが現役時代の三村監督。昭和四十七年に打撃 10傑の2位にランクされたが、中で特筆されるのが実に11本のバン ト安打である。当時、本人の言った言葉を今でも鮮明に覚えてい る。「セーフティーバントは安打を狙ってやるのではない。一、三 塁手を前に引っ張り出すのが目的」。内野陣の守備範囲を狭めて強 打する。これでどれほど平凡なゴロを安打にすり替えたことか。

「将を射んと欲すれば、まず馬を射よ」という。相手投手の状態 が良くて、切り口が乏しければ、からめ手から揺さぶることを示唆 している。だから打線が難儀している時に底光りのする働きができ もした。

打者がそれぞれの個性に合わせて知恵を出し合えば、こんな貧弱 な結果にはならなかったはずである。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第16節・16日現在)

試 勝 敗 引  勝  

合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 71 42 28  1 .600  ―
(2)中 日 74 39 34  1 .534  4.5
(3)巨 人 76 40 36  0 .526  0.5
(4)広 島 75 38 37  0 .507  1.5
(5)ヤクル 73 33 40  0 .452  4.0
(6)阪 神 73 28 45  0 .384  5.0


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