追う赤ヘル息絶え絶え

'98/7/19

横浜―広島18回戦(横浜10勝8敗、6時1分、横浜、三万)


カープ000020100―3
横 浜00300120×―6
▽勝 野村16試合8勝4敗
▽S 佐々木29試合1勝1敗26S
▽敗 佐々岡20試合4勝6敗6S
▽本塁打 金本9号(1)(野村)ローズ10号(1)(黒田)

●…両チームともに9安打だったが、広島は集中打の出た横浜に 終始、主導権を握られて完敗。3連敗で借金1となった。

快調に滑り出した佐々岡が三回に自らの失策から崩れた。先頭の 万永に中前に運ばれた後、野村のバントを二塁へ悪送球し、一、二 塁。石井琢の右翼線二塁打で先制され、一死後、鈴木尚の右翼線三 塁打で2点を追加された。

打線は五回に金本の中越え本塁打と代打、高山の中犠飛で2点。 七回にも再び1点差に迫ったが、中継ぎ陣が相変わらず不振。黒田 と玉木重で計3点を失い、追い上げると引き離される展開で、最後 は佐々木で逃げ切られた。(天野)

【写真説明】三回裏、自らのバンド処理のミスや3短長打などで3点を失い、ベンチに戻る佐々岡堰B左は正田

▽中途半端は負けのもと

夏休みに入り、連日、超満員の三万人で埋まった横浜スタジア ム。左翼席で熱い声援を送り続けた赤ヘルファンの前で、広島は攻 守に「らしく」ない野球で連敗に沈んだ。

極め付きは3点を先制された三回のバッテリー。佐々岡が自らの 失策でピンチを広げ、1点を失った後の鈴木尚への投球である。カ ウント0―3。当然、歩かせて満塁としてローズと勝負と思った。 ところが、投じたのは真ん中のストライク。待ってましたとばかり に痛打された。

なぜ。どうして。リーグの首位打者で、好機に歩く気持ちなんて さらさらない。打ち気満々。しかも、サインはフォーク。三塁に走 者を置けば、投手はワンバウンドが怖い。結果的に、打って下さい の配球と言われても仕方がない。

まさに中途半端。中盤に打線が反撃、あと一本出ればと言うとこ ろまではいった。しかし、最後は抑えの佐々木を投入されて「敗戦 の方程式」で敗れた。負けるべくして負けた試合の典型と言えるだ ろう。

マウンドに仁王立ちする佐々木を見ながら、炎のストッパーを思 い出した。二十日はもう一度投げたい、の夢かなわず逝った津田恒 美さんの命日。どんなときでも真っ向勝負、直球勝負だった津田さ んの座右の名は「弱気は最大の敵」。(時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第16節・19日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 73 44 28  1 .611  −
(2)中 日 76 41 34  1 .547  4.5
(3)巨 人 78 41 37  0 .526  1.5
(4)広 島 77 38 39  0 .494  2.5
(5)ヤクル 75 34 41  0 .453  3.0
(6)阪 神 75 28 47  0 .373  6.0


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