阪神―広島14回戦(広島9勝5敗、6時、甲子園、二万)
カープ000000000―0 阪 神00001010×―2
●…打線に元気のない広島が、2試合連続の零封負けで今季二度 目の7連敗。借金は最多の5となり、ヤクルトに代わって5位に転 落した。
広島はメイの低めに球を集める投球の前に、凡打の山を築いた。 無死から走者を出した五、六回は併殺で好機をつぶし、七回は江 藤、町田、笘篠の安打で二死満塁としたが、代打正田は三邪飛。八 回からリベラにつながれ万事休した。
佐々岡は五回に新庄、矢野輝の連打で1点を失い、七回にはハン センに一発を浴び降板。調子はよかったが、数少ない失投に泣い た。(小西晶)
【写真説明】七回裏、阪神一死、ハンセンに中越え本塁打され、しゃがみ込む佐々岡
元広島監督の山本浩二さんが現役で盛りのころになる。広島ナイ ンは夏が大好きだった。暑い盛りになると、山本さんの音頭にみん なが乗って、踊った。だれもが乗り遅れまいと、必死になった。赤 ヘル祭りは長く続いて、弾んだ。
このところの広島には、音頭取りがいないばかりか、一つのきっ かけに乗って、踊る選手も少ない。この夜もそうだった。左腕攻略 の基本は右打者の場合、中堅から右方向に、左打者はその逆に打つ とされている。メイに対する攻めは、その点が稀薄だった。中盤以 降は下位打線にわずかながら見られたものの、全員が輪になるとい った場面はなかった。
前夜と同じように好機はあった。中盤の無死二塁を含めて三度。 残念にも踊ったのはここまでだった。メイはヤクルトの石井一のよ うに球に力はない。緩急を軸とした球配りで、状態はよかった。右 打者の懐を思い切り攻めてもきた。右方向へ狙うのが難しければ、 バットを短く持ってミート打法に徹するとか、バンド安打を狙うと か、方法はあったと思う。その試みは笘篠に見られた程度である。
四季の巡りは夏が来て、秋になるはずだが、だれかが技と知恵で 音頭を取り、それに乗って全員が踊らないと、梅雨が明けると秋と いった、寒々しい結果にもなりかねない。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第18節・28日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 77 47 29 1 .618 − (2)中 日 81 45 35 1 .563 4.0 (3)巨 人 83 42 41 0 .506 4.5 (4)ヤクル 79 38 41 0 .481 2.0 (5)広 島 81 38 43 0 .469 1.0 (6)阪 神 79 29 50 0 .367 8.0



