阪神―広島15回戦(広島9勝6敗、6時、甲子園、二万三千) カープ0000000110―2 阪 神1000010001X―3 (延長十回)
●…広島は終盤の2点差を追いついたが延長十回、力尽きた。こ の回、小林幹が先頭のハンセンに甘く入った直球を中越えへサヨナ ラ本塁打され、今季2度目の8連敗を喫した。
七回までゼロ行進の打線を救ったのは緒方だった。八回、代打で 左翼席へソロアーチ。チームに29イニングぶりの得点をもたらし、 九回にも四球と連打でつかんだ一死満塁から右越えに適時打。一気 に逆転と思われたが、二塁走者の浅井が致命的な走塁ミスを犯し て、三塁止まり。後続は倒れ、逆転の芽を摘んだ。
投手陣は踏ん張った。先発加藤が7回を2失点、1点を追う八回 には大野を投入。勝利への執念を見せたが報われなかった。 (木村雅)
【写真説明】八回表、広島無死、代打緒方が川尻から左翼席へ11号ソロホーマーを放つ。捕手矢野輝
広島の打線では緒方のバットだけが救いといった内容での敗戦だ った。代打緒方が川尻から一振りで1点を得たのと比べ、何度も打 席に立って、7回をゼロ行進の他の打者は情けない。
先のヤクルト戦で石井一と伊藤に大きく矛先をかわされたこと で、打撃のリズムが崩れたのは分かるにしても、絞り球がつかめて いないのはどうした加減か。この夜の川尻は横手投げの軟投派。こ んなタイプは左打者が切り崩しの先陣でなければいけない。
左打者には外側にシンカー、内側にスライダーが多かった。制球 がよかったにしても、そのいずれの球にも手を出し、しかも引っ張 りにかかってはラチがあかない。ここはシンカーを左中間方向に狙 っていけば対応できない球ではなかった。球を絞り切れなかったば かりに3併殺である。
このようににっちもさっちもいかない時こそ、ベンチは持ち前の 足を前面に押し出すとか、とにかく勇気をもって大胆に仕掛けるべ きだが、その点でも物足りなさを感じた。
最下位に沈みきっている相手に 連敗を断ち切れないようでは救 いがない。第一、選手は野球をするのが仕事ではない。「勝つこと が仕事だ。それが分かっていれば、負けることが恥ずかしい」(元 ヤクルト、西武監督・広岡達朗氏)を肝に命じるべきである。(中 村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第18節・29日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 78 47 30 1 .610 ― (2)中 日 82 46 35 1 .568 3.0 (3)巨 人 84 43 41 0 .512 4.5 (4)ヤクル 80 38 42 0 .475 3.0 (5)広 島 82 38 44 0 .463 1.0 (6)阪 神 80 30 50 0 .375 7.0



