コイ無念 サヨナラ喫す

'98/7/29

阪神―広島15回戦(広島9勝6敗、6時、甲子園、二万三千)
カープ0000000110―2
阪 神1000010001X―3
(延長十回)
▽勝 吉田豊21試合3勝3敗  
▽敗 小林幹35試合6勝4敗10S
▽本塁打 緒方11号(1)(川尻)ハンセン6号(1)(小林幹)

●…広島は終盤の2点差を追いついたが延長十回、力尽きた。こ の回、小林幹が先頭のハンセンに甘く入った直球を中越えへサヨナ ラ本塁打され、今季2度目の8連敗を喫した。

七回までゼロ行進の打線を救ったのは緒方だった。八回、代打で 左翼席へソロアーチ。チームに29イニングぶりの得点をもたらし、 九回にも四球と連打でつかんだ一死満塁から右越えに適時打。一気 に逆転と思われたが、二塁走者の浅井が致命的な走塁ミスを犯し て、三塁止まり。後続は倒れ、逆転の芽を摘んだ。

投手陣は踏ん張った。先発加藤が7回を2失点、1点を追う八回 には大野を投入。勝利への執念を見せたが報われなかった。 (木村雅)

【写真説明】八回表、広島無死、代打緒方が川尻から左翼席へ11号ソロホーマーを放つ。捕手矢野輝

▽打てぬ時こそ足技使え

広島の打線では緒方のバットだけが救いといった内容での敗戦だ った。代打緒方が川尻から一振りで1点を得たのと比べ、何度も打 席に立って、7回をゼロ行進の他の打者は情けない。

先のヤクルト戦で石井一と伊藤に大きく矛先をかわされたこと で、打撃のリズムが崩れたのは分かるにしても、絞り球がつかめて いないのはどうした加減か。この夜の川尻は横手投げの軟投派。こ んなタイプは左打者が切り崩しの先陣でなければいけない。

左打者には外側にシンカー、内側にスライダーが多かった。制球 がよかったにしても、そのいずれの球にも手を出し、しかも引っ張 りにかかってはラチがあかない。ここはシンカーを左中間方向に狙 っていけば対応できない球ではなかった。球を絞り切れなかったば かりに3併殺である。

このようににっちもさっちもいかない時こそ、ベンチは持ち前の 足を前面に押し出すとか、とにかく勇気をもって大胆に仕掛けるべ きだが、その点でも物足りなさを感じた。

最下位に沈みきっている相手に 連敗を断ち切れないようでは救 いがない。第一、選手は野球をするのが仕事ではない。「勝つこと が仕事だ。それが分かっていれば、負けることが恥ずかしい」(元 ヤクルト、西武監督・広岡達朗氏)を肝に命じるべきである。(中 村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第18節・29日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 78 47 30  1 .610  ―
(2)中 日 82 46 35  1 .568  3.0
(3)巨 人 84 43 41  0 .512  4.5
(4)ヤクル 80 38 42  0 .475  3.0
(5)広 島 82 38 44  0 .463  1.0
(6)阪 神 80 30 50  0 .375  7.0


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