阪神―広島16回戦(広島9勝7敗、6時、甲子園、二万二千)
カープ000001000―1 阪 神01001500×―7
●…広島は打線がまたも不発。わずか5安打で五年ぶりの9連敗 を喫した。
プロ入り三度目の先発となった阪神・井上の前に五回まで1安 打。2点を追う六回に二死満塁から暴投で1点をもらい、なおも 二、三塁としたが、江藤は三ゴロに倒れた。打てない焦りから、打 線は中途半端な打撃を繰り返した。
大量援護を期待できないため、投手陣は余裕を失った投球に陥る 最悪の展開。先発高橋建は二回に本塁打で先制を許し、五回は四球 をきっかけに1点を追加された。続く六回に無死一、三塁で降板。 つないだ黒田は3長短打を浴びて計5失点。勝負は決まった。(木 村雅)
【写真説明】今季初の9連敗を喫し、表情もさえない三村監督
昨季から続く神宮での連敗を断ち切れないままで甲子園に乗り込 んだ広島は、球宴を挟んで9連敗。四月の勢いにはカラクリがあっ たのではないか、と目を疑うような惨状だ。最下位の阪神相手にけ じめをつけないことには、どこまで続くぬかるみぞ、といったこと にもなる。結果はまたも右へ習えへの負け戦である。
少なくとも前半戦の相手投手は、強力な広島打線を恐れていた。 「怖いと思えばススキもお化け」のたぐいか、わずかなことにもお びえてつぶれることが目についた。でも、ここにきては勝手が違 う。「正体みたり枯れ尾花」とでもいうのか、不振であることを見 透かしているようで自在に振る舞っている。この夜も井上に軽くい なされて、五回までは1安打である。しかも味方投手が中盤で息切 れしてはどうにもならない。
広島は83試合を消化した。仮に首位の横浜が残り試合を5割で通 過したにしても、横一線になるには実に38勝14敗が要求される。こ の間に3球団がひしめいてもいる。こうなると「終局の目標」はす でにかすみの彼方である。だからといって手をこまねいているわけ にはいかない。残り試合は52もある。可能性は零ではないにして も、仮に現状のまま押し流すようなことがあれば、第一、ファンに 失礼である。反発心を見せるべきで、それがプロの姿であろう。 (中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第18節・30日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 78 47 30 1 .610 − (2)中 日 82 46 35 1 .568 3.0 (3)巨 人 84 43 41 0 .512 4.5 (4)ヤクル 80 38 42 0 .475 3.0 (5)広 島 83 38 45 0 .458 1.5 (6)阪 神 81 31 50 0 .383 6.0



