骨抜きコイ 打つ手なし

'98/7/30

阪神―広島16回戦(広島9勝7敗、6時、甲子園、二万二千)


カープ000001000―1 
阪 神01001500×―7 
▽勝 井上17試合2勝3敗   
▽敗 高橋建20試合2勝6敗  
▽本塁打 ハンセン7号(1)(高橋建)

●…広島は打線がまたも不発。わずか5安打で五年ぶりの9連敗 を喫した。

プロ入り三度目の先発となった阪神・井上の前に五回まで1安 打。2点を追う六回に二死満塁から暴投で1点をもらい、なおも 二、三塁としたが、江藤は三ゴロに倒れた。打てない焦りから、打 線は中途半端な打撃を繰り返した。

大量援護を期待できないため、投手陣は余裕を失った投球に陥る 最悪の展開。先発高橋建は二回に本塁打で先制を許し、五回は四球 をきっかけに1点を追加された。続く六回に無死一、三塁で降板。 つないだ黒田は3長短打を浴びて計5失点。勝負は決まった。(木 村雅)

【写真説明】今季初の9連敗を喫し、表情もさえない三村監督

▽広島、投打にまるで勢いなし

昨季から続く神宮での連敗を断ち切れないままで甲子園に乗り込 んだ広島は、球宴を挟んで9連敗。四月の勢いにはカラクリがあっ たのではないか、と目を疑うような惨状だ。最下位の阪神相手にけ じめをつけないことには、どこまで続くぬかるみぞ、といったこと にもなる。結果はまたも右へ習えへの負け戦である。

少なくとも前半戦の相手投手は、強力な広島打線を恐れていた。 「怖いと思えばススキもお化け」のたぐいか、わずかなことにもお びえてつぶれることが目についた。でも、ここにきては勝手が違 う。「正体みたり枯れ尾花」とでもいうのか、不振であることを見 透かしているようで自在に振る舞っている。この夜も井上に軽くい なされて、五回までは1安打である。しかも味方投手が中盤で息切 れしてはどうにもならない。

広島は83試合を消化した。仮に首位の横浜が残り試合を5割で通 過したにしても、横一線になるには実に38勝14敗が要求される。こ の間に3球団がひしめいてもいる。こうなると「終局の目標」はす でにかすみの彼方である。だからといって手をこまねいているわけ にはいかない。残り試合は52もある。可能性は零ではないにして も、仮に現状のまま押し流すようなことがあれば、第一、ファンに 失礼である。反発心を見せるべきで、それがプロの姿であろう。 (中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第18節・30日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
(1)横 浜 78 47 30  1 .610  − 
(2)中 日 82 46 35  1 .568  3.0 
(3)巨 人 84 43 41  0 .512  4.5 
(4)ヤクル 80 38 42  0 .475  3.0 
(5)広 島 83 38 45  0 .458  1.5 
(6)阪 神 81 31 50  0 .383  6.0 


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