死闘13回、町田が決勝打

'98/8/5

巨人―広島15回戦(巨人9勝6敗、6時2分、東京ドーム、五万 五千)


カープ1032000100002―9
巨 人0000101050000―7
(延長十三回)
▽勝 玉木重33試合4勝2敗1S
▽敗 岡田24試合1勝2敗   
▽本塁打 清原16号(1)(ミンチー)仁志4号(3)(小林幹)

●…広島は二番手、小林幹の乱調で延長に持ち込まれたが、十三 回、代打町田の適時二塁打で決勝点。連敗を3で止めた。

この回、二死からペレスの二塁打と浅井の敬遠四球で一、二塁と し、町田が左越えに2点二塁打を放ち、勝ち越した。

苦戦の原因は、5点差で救援した小林幹の乱調。九回、無死から 3連続四球。代打石井の右前打などで2点を失った後、仁志に左越 え3ランを浴びて追いつかれた。

終盤までは広島の一方的なペース。一回、江藤が三遊間安打で先 制し、三回以降も緒方の3点二塁打などで差を広げ、先発のミンチ ーも八回途中まで2失点と好投した。同点とされた後、四番手、玉 木重の力投が勝利を呼び込んだ。(天野)

【写真説明】一回表、広島一死満塁、江藤が左前に先制適時打を放ち、7月7日以来の打点を挙げる

▽意地見せた5時間21分

一寸先は闇(やみ)。とはいうものの、勝負の非情さを連夜にわ たって思い知らされるとは、これっぽっちも思ってみなかった。

何しろ、九回表を終わって7―2。マウンドの小林幹は八回のピ ンチにミンチーを救援。清原を抑えていた。5点差があれば、と思 っていたら大丈夫でなかった。3連続四球でピンチを招き、あげく は仁志の同点3ランを浴びてKOだ。

先頭打者は前夜、逆転3ランを放った高橋。ルーキー対決でもあ り、力が入ったのだろう。ストライクが1球も入らずの四球。一つ 歯車が狂ったら、今の小林幹に修正する力はなかった。仁志への初 球、28球目で一気に奈落の底に突き落とされた。これが野球の怖さ であり、面白さであり、日本人の心を捕らえて離さないところだろ う。

このままガタガタッときてもおかしくはなかった。延長十回一死 二、三塁を江藤で逃しもした。それでも玉木重を中心に持てる力を 振り絞り、土俵際で踏ん張った。逆転負けに続く、サヨナラ負け。 そんな真夏の夜の悪夢は、ナインの頭になかった。十三回、代打町 田の2点二塁打で勝利をもぎとった。

熱闘5時間21分。赤ヘルにはまだまだ戦う力がある。何とかして その力を目いっぱい引き出し、結果につなげたい。(時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第19節・5日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
(1)横 浜 81 50 30  1 .625  ― 
(2)中 日 87 50 36  1 .581  3.0 
(3)巨 人 89 45 44  0 .506  6.5 
(4)ヤクル 83 38 45  0 .458  4.0 
(5)広 島 88 40 48  0 .455  0.5 
(6)阪 神 86 33 53  0 .384  6.0 


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