巨人―広島15回戦(巨人9勝6敗、6時2分、東京ドーム、五万 五千)
カープ1032000100002―9 巨 人0000101050000―7 (延長十三回)
●…広島は二番手、小林幹の乱調で延長に持ち込まれたが、十三 回、代打町田の適時二塁打で決勝点。連敗を3で止めた。
この回、二死からペレスの二塁打と浅井の敬遠四球で一、二塁と し、町田が左越えに2点二塁打を放ち、勝ち越した。
苦戦の原因は、5点差で救援した小林幹の乱調。九回、無死から 3連続四球。代打石井の右前打などで2点を失った後、仁志に左越 え3ランを浴びて追いつかれた。
終盤までは広島の一方的なペース。一回、江藤が三遊間安打で先 制し、三回以降も緒方の3点二塁打などで差を広げ、先発のミンチ ーも八回途中まで2失点と好投した。同点とされた後、四番手、玉 木重の力投が勝利を呼び込んだ。(天野)
【写真説明】一回表、広島一死満塁、江藤が左前に先制適時打を放ち、7月7日以来の打点を挙げる
一寸先は闇(やみ)。とはいうものの、勝負の非情さを連夜にわ たって思い知らされるとは、これっぽっちも思ってみなかった。
何しろ、九回表を終わって7―2。マウンドの小林幹は八回のピ ンチにミンチーを救援。清原を抑えていた。5点差があれば、と思 っていたら大丈夫でなかった。3連続四球でピンチを招き、あげく は仁志の同点3ランを浴びてKOだ。
先頭打者は前夜、逆転3ランを放った高橋。ルーキー対決でもあ り、力が入ったのだろう。ストライクが1球も入らずの四球。一つ 歯車が狂ったら、今の小林幹に修正する力はなかった。仁志への初 球、28球目で一気に奈落の底に突き落とされた。これが野球の怖さ であり、面白さであり、日本人の心を捕らえて離さないところだろ う。
このままガタガタッときてもおかしくはなかった。延長十回一死 二、三塁を江藤で逃しもした。それでも玉木重を中心に持てる力を 振り絞り、土俵際で踏ん張った。逆転負けに続く、サヨナラ負け。 そんな真夏の夜の悪夢は、ナインの頭になかった。十三回、代打町 田の2点二塁打で勝利をもぎとった。
熱闘5時間21分。赤ヘルにはまだまだ戦う力がある。何とかして その力を目いっぱい引き出し、結果につなげたい。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第19節・5日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 81 50 30 1 .625 ― (2)中 日 87 50 36 1 .581 3.0 (3)巨 人 89 45 44 0 .506 6.5 (4)ヤクル 83 38 45 0 .458 4.0 (5)広 島 88 40 48 0 .455 0.5 (6)阪 神 86 33 53 0 .384 6.0



