広島、大量アーチで大逆転

'98/8/8

広島―横浜21回戦(横浜12勝9敗、6時41分、広島、二万一千)


横 浜002210000―5 
カープ00013203×―9 
▽勝 玉木重34試合5勝2敗1S
▽敗 阿波野29試合3勝1敗  
▽本塁打 鈴木尚13号(2)(田中)谷繁12号(2)(田中)江藤19号(1) (川村)ペレス4号(2)(川村)前田18号(1)(川村)金本12号(1)(阿 波野)野村10号(3)(島田)

●…広島は今季初の5本塁打の競演で逆転勝利を飾り、横浜の連 勝を5で止めた。

四回、江藤が左翼席上段へ放り込んで反撃ののろしはあがった。 再び4点差とされた五回には、ペレスの2ランと前田のソロで1点 差。これで勢いづいた打線は六回に金本の右越えソロで同点に追い つき、さらに二塁打の緒方を犠打と犠飛で返して逆転した。八回は 野村の3ランで駄目を押した。

先発の田中は制球が乱れて五回途中で5失点降板した。しかし、 つないだ高橋英が一死一、二塁を併殺に切って、六回からは玉木重 が3回をぴしゃり。見事な投球で勝利を呼んだ。(木村雅)

【写真説明】五回裏、広島二死、前田が中越えに3試合連続の18号本塁打を放つ(左)
3回を無失点に抑え5勝目を挙げた玉木重

▽流れ呼んだ江藤の1発

横浜の打撃練習中に突然の降雨。それも並の降り方ではなかっ た。たちまちグラウンドは高校野球の前日の甲子園を連想させるほ どのひどさだった。このため整備に手間取り、そのしわ寄せで開始 時間が二十一分遅れ。これで広島が負けるようなことにでもなれ ば、それこそ二万一千人も詰め掛けたファンに、申し訳が立たない とみていた。

ところが前夜と同じように、やはり先手は相手側だった。それも 中盤の入り口で2ラン二つの4点差である。ともに先発の田中が四 球を与えた直後のストライク欲しさにつけ込まれた一発だった。こ のあたりは若い投手の未熟さだろう。

これを助ける打線も出足の一死二、三塁を落とすと、序盤は川村 にからしき意気地がなかった。こんな流れを救ったのが江藤だっ た。左翼席の上段で弾んだ打球を引き金に、ころはよしといった案 配で花火大会そこのけの派手な一発攻勢。計5本とくれば、そんな 具合にもなる。まさに相手の「マシンガン打線」何のそので、二十 一分間も雨の中で待たされたファンも、留飲を下げることができた ことだろう。

この弾みが打線の正体であるのなら、広島側がこれまで相手側の 「自信」というみこしを担いできたものを、今度は逆に相手にしっ かり担がせることもできるはずである。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第19節・8日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 84 52 31  1 .627  −
(2)中 日 90 51 38  1 .573  4.0
(3)巨 人 92 46 46  0 .500  6.5
(4)ヤクル 86 41 45  0 .477  2.0
(5)広 島 91 42 49  0 .462  1.5
(6)阪 神 89 33 56  0 .371  8.0


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