広島―横浜21回戦(横浜12勝9敗、6時41分、広島、二万一千)
横 浜002210000―5 カープ00013203×―9
●…広島は今季初の5本塁打の競演で逆転勝利を飾り、横浜の連 勝を5で止めた。
四回、江藤が左翼席上段へ放り込んで反撃ののろしはあがった。 再び4点差とされた五回には、ペレスの2ランと前田のソロで1点 差。これで勢いづいた打線は六回に金本の右越えソロで同点に追い つき、さらに二塁打の緒方を犠打と犠飛で返して逆転した。八回は 野村の3ランで駄目を押した。
先発の田中は制球が乱れて五回途中で5失点降板した。しかし、 つないだ高橋英が一死一、二塁を併殺に切って、六回からは玉木重 が3回をぴしゃり。見事な投球で勝利を呼んだ。(木村雅)
【写真説明】五回裏、広島二死、前田が中越えに3試合連続の18号本塁打を放つ(左)
3回を無失点に抑え5勝目を挙げた玉木重
横浜の打撃練習中に突然の降雨。それも並の降り方ではなかっ た。たちまちグラウンドは高校野球の前日の甲子園を連想させるほ どのひどさだった。このため整備に手間取り、そのしわ寄せで開始 時間が二十一分遅れ。これで広島が負けるようなことにでもなれ ば、それこそ二万一千人も詰め掛けたファンに、申し訳が立たない とみていた。
ところが前夜と同じように、やはり先手は相手側だった。それも 中盤の入り口で2ラン二つの4点差である。ともに先発の田中が四 球を与えた直後のストライク欲しさにつけ込まれた一発だった。こ のあたりは若い投手の未熟さだろう。
これを助ける打線も出足の一死二、三塁を落とすと、序盤は川村 にからしき意気地がなかった。こんな流れを救ったのが江藤だっ た。左翼席の上段で弾んだ打球を引き金に、ころはよしといった案 配で花火大会そこのけの派手な一発攻勢。計5本とくれば、そんな 具合にもなる。まさに相手の「マシンガン打線」何のそので、二十 一分間も雨の中で待たされたファンも、留飲を下げることができた ことだろう。
この弾みが打線の正体であるのなら、広島側がこれまで相手側の 「自信」というみこしを担いできたものを、今度は逆に相手にしっ かり担がせることもできるはずである。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第19節・8日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 84 52 31 1 .627 − (2)中 日 90 51 38 1 .573 4.0 (3)巨 人 92 46 46 0 .500 6.5 (4)ヤクル 86 41 45 0 .477 2.0 (5)広 島 91 42 49 0 .462 1.5 (6)阪 神 89 33 56 0 .371 8.0



