延長15回の総力戦、力つきる

'98/8/9

広島―横浜22回戦(横浜13勝9敗、6時2分、福山、一万五千)


横 浜112200000000008―14
カープ022010010000000―6
(延長十五回)
▽勝 横山38試合4勝3敗
▽敗 菊地原1試合1敗 
▽本塁打 駒田9号(1)(紀藤)江藤20号(1)(三浦)前田19号(1)(三 浦)

●…広島は延長十五回、守りが乱れた。連打と犠打エラーで無死 満塁のピンチを招き、菊地原が痛恨の暴投。勝ち越し点を奪われた 後、右中間の飛球を譲り合って適時二塁打とするなど集中力も切 れ、計8点を失った。

先発紀藤の乱調で後手に回る展開。ペルドモ以下の中継ぎ陣が踏 ん張り、八回に代打野村の中前適時打で追いついた。十三、十四回 にはサヨナラの好機もつかんだが、けん制死や江藤の三ゴロ併殺で 逃した。

試合時間6時間13分は今季最長で、プロ野球史上3位の長さ。 (時永)

【写真説明】十五回表、横浜一死満塁、菊地原(左)の暴投で三塁走者のローズ(右)が生還し7−6と勝ち越す

▽紀藤持ち味思い出せ

午前零時すぎまで戦っての幕引きは、悲しいかな広島ではなかっ た。しかも決着の失点が実に8。内容が暴投に失策とミスをふんだ んに絡めてともなれば、残念の思いも一層だが、先発の紀藤が多少 なりともまともであったらミスも何もなく、すんなり終わっていた のである。

紀藤は制球がもう一つであったのと、弾む相手打線を考え併せて か、出足から極めつきの安全運転に出た。これが裏目となって降板 する四回まで、何と毎回の6失点と惨めなもの。もともとは強気な 性格で、打者に向かっていくタイプである。その姿を見せたのは四 回の無死満塁の局面で、勢いも頂点にある鈴木尚以下の主軸を迎え てからだった。

一気に真っ向勝負と変わっている。それまで140キロに届かなか った球速が最高147キロと跳ね上がり、制球も確かになった。これ で二者をばっさりとさわやかに打ち取ったが、二死後の詰めが甘か った。バットの扱いが巧みな駒田に勝負球を外角に求めての適時打 である。ここはカウントを追い込まれると、よく手を出す内角高め にボールとなる速い球を投げてこそ効果があったのではなかった か。

一時期はエースを張ったほどの実績、経験とも豊富な男である。 持ち味がどんなものか、認識は十分であろう。この夜の失敗は自分 で修正するよりない。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第19節終了・9日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 85 53 31  1 .631  −
(2)中 日 91 51 39  1 .567  5.0
(3)巨 人 93 47 46  0 .505  5.5
(4)ヤクル 87 42 45  0 .483  2.0
(5)広 島 92 42 50  0 .457  2.5
(6)阪 神 90 33 57  0 .367  8.0


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