広島―ヤクルト21回戦(ヤクルト12勝9敗、6時21分、広島、一 万五千)
ヤクル000100001―2 カープ000000010―1
●…同点で迎えた九回、広島は小林幹がヤクルトのアンソニーに 直球を左翼席に運ばれ、力尽きた。
打線はエーカーの荒れ球に手を焼いた。六回まで毎回四球で走者 を出しながら、三回二死満塁、四回二死一、二塁の好機をつぶすな ど、決定打を欠いた。八回、金本が中越えに同点本塁打を放つのが 精いっぱいだった。残塁は13を数えた。
先発佐々岡は9安打を浴びたが、8回を1点に抑える粘り強い投 球。しかし、四回二死二、三塁、先制点となる飯田のセフティーバ ントが悔やまれた。(佐藤正)
【写真説明】四回表、ヤクルト二死二、三塁、飯田に絶妙のバント安打で先制され悔しがる佐々岡
試合を見ながら、その昔に流行した歌を思い出した。「毎回、毎 回、僕らは鉄板の―」。佐々岡は六回まで毎回安打を許し、広島打 線は六回まで毎回四球を選び、毎回残塁を築いた。真昼の決闘どこ ろか、ドラマ性に欠けた毎回の対決だった。
鉄板の上ならぬスタンドで、ファンははらはらどきどき、いらい ら。はらはらどきどきを演出したのが佐々岡。ストッパー時代の投 球が抜けきれないようで綱渡りマウンドを繰り返した。失点は四 回、セーフティーバントによる1点。ここは飯田を褒めるしかない のが腹立たしい。
いらいらの張本人は打線。エーカーを4安打、7四球と攻めなが ら、9残塁とあと一本が打てない。打撃コーチが長内、山崎の二人 制になって以来、上向きだった打線が一転、沈黙してゼロ行進。八 回、金本の豪快な同点アーチでスタンドが沸いたのも一瞬だった。
九回には、金本に2打席連続本塁打が飛び出せば逆転サヨナラの 場面を作ったものの、空振り三振。カウント0―3からストライク を取りに来た直球を見逃した末の結果は、いつかどこかで見た。確 か、神宮球場で打者は江藤だった。
こんな場面の再生は見せてほしくない。何度も繰り返していいの は今季、まだ一度もないサヨナラ勝ちである。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第20節・12日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 87 55 31 1 .640 − (2)中 日 93 53 39 1 .576 5.0 (3)巨 人 95 47 48 0 .495 7.5 (4)ヤクル 89 43 46 0 .483 1.0 (5)広 島 94 43 51 0 .457 2.5 (6)阪 神 92 33 59 0 .359 9.0



