コイ一気 竜砕く

'98/8/15

中日―広島21回戦(中日11勝10敗、6時、ナゴヤドーム、四万五 百)


カープ040000000―4
中 日100001000―2
▽勝 山内18試合3勝5敗  
▽S 玉木重38試合5勝2敗2S
▽敗 山田洋12試合2勝3敗  

●…広島が二回の好機をビッグイニングに結びつけた。

1点リードされたこの回、緒方、浅井の連続二塁打でまず同点。 なおも瀬戸、野村、正田の3本の安打で山田洋をKOした後、代わ った日笠から江藤が三塁線に二塁打を放ち、一気にこの回に4点を 奪った。

その後、打線は沈黙したが、山内が踏ん張った。三回の二死満 塁、七回の一死一、三塁など再三、ピンチを招いたものの、粘り強 い投球で七回まで2失点。最後は玉木重につないで逃げ切った。

(永山)

【写真説明】一回無死一塁、打者久慈のバントにダッシュする山内。この後、七回まで投げ3勝目を挙げる

▽積極性と理にかなった打法

広島は打線が9安打を放ったが、うち6本を二回に集めて逆転す ると、あとは見事なまでに死んだふりを決め込んでいる。まさに一 点豪華主義といったところだが、相手側にしてみれば何だかだまし 討ちにでもあったような気分だったろう。現にこの回の途中でKO の山田洋が言っている。「調子は悪くなかったけど…。自分でも良 くわからない」。なぜ打たれたか、理解できないというのである。

状態の良かった山田洋をいとも簡単につぶした裏には、当然のこ とながら理由があった。積極性と理にかなった打法である。積極的 という点では山田洋から奪った5安打中、三人の打者が第一ストラ イクを、後の二人も2球目のストライクを確実にこなしている。

この回は、浅井が内角の変化球を一塁線へ巧みに切り返して素早 く横一線とした。この1球が、山田洋にすると理解できないことの 手始めだったろう。狙ったコースに投げながら、無造作に長打とさ れたからである。直後に走者を進める打法に徹した瀬戸が注文通り に右前へ。正田の中前打も理詰めときては、相手の思いは一層であ った。

打線を文字通り「線」でつないだのが一度だけとは寂しいが、こ れを山内、玉木重がスクラム組んで支えた結果のこの勝利。ここを 起点に一気に弾みをつけたいものである。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第20節・15日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 90 55 34  1 .618  −
(2)中 日 96 55 40  1 .579  3.0
(3)巨 人 98 50 48  0 .510  6.5
(4)ヤクル 91 45 46  0 .495  1.5
(5)広 島 96 44 52  0 .458  3.5
(6)阪 神 95 33 62  0 .347 10.5


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