ミンチー粘投 コイ逆転

'98/8/16

中日―広島22回戦(11勝11敗、6時、ナゴヤドーム、四万五百)


カープ000001110―3
中 日001000000―1
▽勝 ミンチー25試合11勝8敗 
▽敗 川上19試合10勝5敗   
▽本塁打 ゴメス19号(1)(ミンチー)野村11号(1)(川上)金本14号 (1)(川上)

●…広島が2本塁打で川上を沈めた。1点を追う六回、野村が右 翼席に同点本塁打を放つと、七回には金本がバックスクリーンに打 ち込み勝ち越した。ともにカウント0―1からの速球を捕らえた会 心の一撃だった。

そして八回には野村、正田の連打と前田の右犠飛で1点と突き放 した。

ミンチーは一回の二死一、二塁、二回の二死満塁とピンチの連 続。三回、ゴメスの左翼本塁打で先制点を許したが、この失点を境 にすっかり立ち直った。カーブを軸にした配球で四回以降、2安打 で切り抜け、11勝目を完投勝ちで飾った。(永山)

【写真説明】中日に連勝し、喜び合う広島ナイン。右端は11勝目を挙げたミンチー

▽ミンチーの姿ナイン刺激

前半のミンチーは孤独なマウンドだった。我慢がユニホームを着 ている感さえあった。この間の失点はゴメスに喫した一発による1 点にすぎなかった。このひと振りも変化球をパワーと技で運ばれた もので、失投には遠い球だった。203センチの長身をフル回転しての 投球にはコクがあった。最高球速140キロの速球に、30キロ差もある 多彩な変化球を絡ませての球配り。気合いも十分だった。それでい ながら、この時点では勝利に手の届く気配はまったくなかった。

なにせ、援護の打線が前半を終了したところで、たったの1安 打。川上の状態が良かったにしても、見ている限りは牛若丸にあし らわれる弁慶さながらで、さっぱり寄りつけなかった。それが後半 に入った途端に別人のようにさま変わりである。劣性を引き戻す六 回の野村の一発が引き金で、ここから試合の流れを大きく引き込ん でいる。

打線が弾みをつけた起点は、まぎれもなく野村ではあるけれど、 別にもう一人の選手を挙げたい。六回の無死で打席に立ったミンチ ーだ。初球にセーフティバントを試みたのである。何としても勝ち たいとの思いにあふれたその姿に、見ている側が感激したほどだか ら、ナインが刺激を受けないわけはなかったろう。野村の同点本塁 打が出たのは、その直後であった。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第20節終了・16日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
(1)横 浜 91 56 34  1 .622  ― 
(2)中 日 97 55 41  1 .573  4.0 
(3)巨 人 99 51 48  0 .515  5.5 
(4)ヤクル 92 45 47  0 .489  2.5 
(5)広 島 97 45 52  0 .464  2.5 
(6)阪 神 96 33 63  0 .344 11.5 


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