広島―阪神17回戦(広島9勝8敗、6時1分、倉敷、二万二千)
阪 神0002000001―3 カープ0000020000―2(延長十回)
●…2―2の延長十回、広島は代わった高橋建が一死一、三塁の ピンチを招き、遊ゴロを野村がジャッグル。二塁は封殺したが、三 塁走者はホームに帰り、決勝点を許した。十回裏は二死一、二塁ま で詰め寄ったが、後続を断たれた。
阪神・薮に打線がまたもや手を焼いたのがすべてだった。序盤か ら変化球にタイミングが合わず、凡打の山。唯一、六回に前田が右 翼ポール際に同点2ランをかけたに終わった。
先発の佐々岡は緩急をうまく使った投球をしたが、四回に大豊に カウント2―0から不用意な直球を中越え2ラン。1球のミスに泣 いた。
阪神の連敗は12で止まった。(木村雅)
【写真説明】十回表、阪神一死一、三塁、坪井の遊ゴロを野村がジャッグル。二塁ベースカバーの正田に送球し、一塁走者山田(27)の二塁封殺だけに終わる間に決勝点を許す
野球ほど精神的なものが、プレーに影響するスポーツはない。打 者は打ったときのことをよく覚え、投手は打ち取ったときよりも打 たれたことを決して忘れないという。投手はこの傾向が特に強いよ うだ。
佐々岡が先制点を失ったのは四回。打者が一巡し、要注意の思い でマウンドに上がったはずだ。より慎重に、の気持ちが裏目に出 た。前回の対戦で手痛い一発を浴びているハンセンへの四球とな り、大豊への痛恨の1球につながった。
阪神の薮も同様だったろう。六回、前田に浴びた同点2ラン。今 季、広島打線をよく抑えている薮も前田には相性が悪く、2本塁打 を喫していた。フルカウントとなったことで勝負球のフォークが甘 くなった。
しかし、薮の失投はこの1球だけ。広島には今季の2連勝を含め 5連勝中。加えて、チームの連敗阻止は自分しかいないとの気迫が 投球にあふれていた。薮は投手が持つ潜在的なマイナス指向を前向 きな気持ちで消し去り、勝利に結びつけたといえよう。
薮に気持ちで負けていなかったのが首位打者争いをしている前田 である。初タイトルという大きな目標が打席での集中力を生んでい るのだろう。今季一度もさよなら勝ちのない広島に欠けているの は、チームとしての集中力ではないか。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第21節・18日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 92 56 35 1 .615 ― (2)中 日 98 55 42 1 .567 4.0 (3)巨 人 100 52 48 0 .520 4.5 (4)ヤクル 93 46 47 0 .495 2.5 (5)広 島 98 45 53 0 .459 3.5 (6)阪 神 97 34 63 0 .351 10.5



