貧打コイ 競り負け

'98/8/18

広島―阪神17回戦(広島9勝8敗、6時1分、倉敷、二万二千)


阪 神0002000001―3
カープ0000020000―2(延長十回)
▽勝 薮18試合7勝8敗
▽S リベラ30試合2勝2敗16S▽敗 高橋建23試合2勝8敗
▽本塁打 大豊11号(2)(佐々岡)前田21号(2)(薮)

●…2―2の延長十回、広島は代わった高橋建が一死一、三塁の ピンチを招き、遊ゴロを野村がジャッグル。二塁は封殺したが、三 塁走者はホームに帰り、決勝点を許した。十回裏は二死一、二塁ま で詰め寄ったが、後続を断たれた。

阪神・薮に打線がまたもや手を焼いたのがすべてだった。序盤か ら変化球にタイミングが合わず、凡打の山。唯一、六回に前田が右 翼ポール際に同点2ランをかけたに終わった。

先発の佐々岡は緩急をうまく使った投球をしたが、四回に大豊に カウント2―0から不用意な直球を中越え2ラン。1球のミスに泣 いた。

阪神の連敗は12で止まった。(木村雅)

【写真説明】十回表、阪神一死一、三塁、坪井の遊ゴロを野村がジャッグル。二塁ベースカバーの正田に送球し、一塁走者山田(27)の二塁封殺だけに終わる間に決勝点を許す

▽チームの集中力を養え

野球ほど精神的なものが、プレーに影響するスポーツはない。打 者は打ったときのことをよく覚え、投手は打ち取ったときよりも打 たれたことを決して忘れないという。投手はこの傾向が特に強いよ うだ。

佐々岡が先制点を失ったのは四回。打者が一巡し、要注意の思い でマウンドに上がったはずだ。より慎重に、の気持ちが裏目に出 た。前回の対戦で手痛い一発を浴びているハンセンへの四球とな り、大豊への痛恨の1球につながった。

阪神の薮も同様だったろう。六回、前田に浴びた同点2ラン。今 季、広島打線をよく抑えている薮も前田には相性が悪く、2本塁打 を喫していた。フルカウントとなったことで勝負球のフォークが甘 くなった。

しかし、薮の失投はこの1球だけ。広島には今季の2連勝を含め 5連勝中。加えて、チームの連敗阻止は自分しかいないとの気迫が 投球にあふれていた。薮は投手が持つ潜在的なマイナス指向を前向 きな気持ちで消し去り、勝利に結びつけたといえよう。

薮に気持ちで負けていなかったのが首位打者争いをしている前田 である。初タイトルという大きな目標が打席での集中力を生んでい るのだろう。今季一度もさよなら勝ちのない広島に欠けているの は、チームとしての集中力ではないか。(時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第21節・18日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 92 56 35  1 .615  ―
(2)中 日 98 55 42  1 .567  4.0
(3)巨 人 100 52 48  0 .520  4.5
(4)ヤクル 93 46 47  0 .495  2.5
(5)広 島 98 45 53  0 .459  3.5
(6)阪 神 97 34 63  0 .351 10.5


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