広島―阪神18回戦(9勝9敗、6時22分、広島、一万六千)
阪 神1000010015―8 カープ0100020003―6 (延長十回)
●…広島は延長十回、抑え役の玉木重が打ち込まれて競り合いを 落とした。
この回、玉木重は一死満塁のピンチを招き、坪井の走者一掃の三 塁打など5本の長短打で5点を失った。
打線は踏ん張った。二回、緒方が先発の中込から左へ打ち込み同 点。六回に新庄のソロで再びリードされるとその裏、金本が右へ2 ランを放って逆転した。十回にも五番手リベラを攻め、緒方の2ラ ンなどで2点差まで迫ったがそこまで。
玉木重が九回、先頭の坪井に四球を与えたのが試合の流れを変え るきっかけとなった。(佐藤正)
【写真説明】八回表、阪神無死、山田の打球を右足に当てるアクシデントで退場した紀藤
いやな感じが的中した。九回表、阪神に大豊の左前適時打で同点 とされた局面である。なにより、八回裏の広島の攻めにその伏線が あったからだ。
この回、金本が一ゴロ失で出塁。一死後、マウンドが左腕を考慮 して浅井に代わり、町田を起用した。右投手には左、左投手には 右。球界での常識ではある。だが、残り試合が40を切った今、レギ ュラーに近い存在の浅井にはどんどん左腕と対決させ、経験を積ま せてもいいはずだ。
加えて、広島のリードはわずか1点。どう転ぶかまだ分からな い。町田を出せば、阪神ベンチは当然、右腕にスイッチする。広島 は野手の控えが薄い。もし追加点が奪えなかったら、もし追いつか れたら。ストッパー不在の現状では苦しくなることは必死だった。
案の定である。代打の代打ペレスが最悪の二ゴロ併殺。九回、金 本に代わって左翼に入っていた木村が本塁に好返球。劇的な幕切れ も期待されたが、走者に送球が当たった。流れは阪神へ。延長十 回、バント処理の連係ミスもあって満塁のピンチを招き、致命的な 5点を失った。その裏、緒方の2ランなどで3点を返したがそこま でだった。
ベンチのさい配で大きく動いた試合。野球は何と難しく、そして 厳しいスポーツなのだろうか。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第21節・19日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 93 57 35 1 .620 − (2)中 日 99 56 42 1 .571 4.0 (3)巨 人 101 52 49 0 .515 5.5 (4)ヤクル 94 46 48 0 .489 2.5 (5)広 島 99 45 54 0 .455 3.5 (6)阪 神 98 35 63 0 .357 9.5



