赤ヘル 初のサヨナラ

'98/8/22

広島―巨人18回戦(9勝9敗、6時20分、広島、三万二千)


巨 人2010000010―4
カープ0120000012X―6
(延長十回)
▽勝 小林幹45試合8勝6敗11S
▽敗 槙原26試合6勝4敗8S 
▽本塁打 松井28号(2)(山内)金本17号(2)(入来)18号(2)(槙原)

●…広島が久々に粘りを発揮。延長十回、金本の2ランで今季初 のサヨナラ勝ちした。場面は二死一塁。フルカウントから槙原のフ ォークを捕らえた金本の打球は、右翼席最前列に飛び込んだ。

試合は終始、巨人が主導権を握って推移していた。山内は制球力 が悪く一回、松井に2ランを浴びたのに続いて、三回には押し出し の四球。これに対して広島も二回には浅井の適時打、三回には金本 の2ランで追いついた。

九回にも勝ち越された直後に、二死から代打ペレスが同点適時打 を放つなど、粘りが結局、金本のサヨナラ2ランを呼び込んだ。 (永山)

【写真説明】三回裏、広島二死一塁、金本が左越えに2試合連続の17号同点2ランを放つ

▽攻守に全員持ち味発揮

前夜に続いて、またも金本の一発で決着したこの試合。打って、 守って全員がそれぞれの持ち味をフル回転しての結果に、満員のス タンドもさぞ満足のことだったろう。

この試合はハナから広島が押されっ放しで、何だか子どもの鬼ご っこさながら。しかも、いつの場合にも鬼の立場だった。山内が四 回持たずにKOされた揚げ句が3失点。後手を踏みながらも、序盤 には失点を跳ね返して、素早く横一線に持ち込んでいる。

以後は入来が頑張れば、高橋建も負けじと踏ん張る。五分の形を 長く保って緊迫感を持続した戦いも、黒田が土壇場で相手に先を越 されて幕を引かれたと思われた。そんな矢先に早速肩を並べるのだ から見事なもの。抑えの切り札・槙原に代わった途端である。しか も二死無走者からという点が値打ちだった。前夜と同じで四球が起 点で後を文字通り打線を「線」でつないでのことだった。

この間には守りの面でも美技がふんだんに盛り込まれていた。中 でも圧巻は九回に勝ち越された直後のピンチで、仁志の右前打を本 塁への好返球で二塁からの走者を刺した前田だった。こんな試合を 早い時期からやっていてくれたらとは思うけれど、今季初のサヨナ ラ勝ちともなれば、どんなにゲーム差があっても理屈抜きに拍手す るのみである。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第21節・22日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 96 58 37  1 .611  ―
(2)中 日 102 58 43  1 .574  3.0
(3)巨 人 104 53 51  0 .510  6.5
(4)ヤクル 97 47 50  0 .485  2.5
(5)広 島 102 47 55  0 .461  2.5
(6)阪 神 101 37 64  0 .366  9.5


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