広島―巨人19回戦(巨人10勝9敗、6時22分、広島、二万九千)
巨 人020080100―11 カープ000503000―8
●…両チームあわせて24安打、19得点の乱打戦。広島は継投失敗 が響き、巨人に逆転負けした。
五回、先発加藤が二死満塁から内野安打と押し出し死球、二ゴロ 失で追いつかれた。代わった高橋建も勝ち越し打を許した後、村田 真に満塁本塁打を浴びた。勝利投手の権利が目前だった加藤を引っ 張りすぎたのと、高橋建の乱調が誤算だった。七回には黒田が一発 を喫し、追い上げムードに水を差した。
四回に4安打を集めて5点を奪い、一度は逆転。六回は浅井の適 時打などで3点を返したが、反撃もそこまでだった。(時永)
【写真説明】五回表、巨人二死満塁、村田真(左)に満塁ホームランを浴び、マウンド上でぼう然とする高橋建
夏場には何が起こるか分からないとはいうけれど、これほど訳の わからない試合も珍しい。何も逆転につぐ逆転の展開だけをいって いるのではない。問題はその中身にある。投手が乱れれば、守りの 野手がこれに歩調を合わせるといった具合。これが一方だけという のならわからなくもないが、お互いが示し合わせたかのようにミス の犯し合いというあたりがタダ者でない。ひょっとすると「乱戦」 とはこんな試合のことかも知れない。
仕掛けの手始めは四回の広島だった。4安打に四死球と2失策 で、一気に立場を逆にしている。「気持ちが前向きの時はすべてに 力がある。だから打てばラッキーな安打になったり、投げれば甘い 球でも詰まらせることができる」とはよく聞く言葉だが、その象徴 が見事なまでに詰まった打球が中前に落ちた瀬戸の適時打。このあ たりは連勝の勢いと納得もした。
相手が連敗中だけに、これで意気消沈と見ていた。ところが広島 側は義理と人情に厚いのか。直後にさっそくの返礼である。それも 生半可なものではなかった。5安打に四死球、さらに失策ときて、 締めが満塁本塁打では始末が悪すぎる。投と守がこれでは打線がい くら気合を入れてかかっても、勝利はおぼつかない。こんな形の夏 向き野球は、この試合でご法度と願いたい。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第21節終了・23日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 97 58 38 1 .604 ― (2)中 日 103 59 43 1 .578 2.0 (3)巨 人 105 54 51 0 .514 6.5 (4)ヤクル 98 47 51 0 .480 3.5 (5)広 島 103 47 56 0 .456 2.5 (6)阪 神 102 38 64 0 .373 8.5



