赤ヘル五回に暗転

'98/8/23

広島―巨人19回戦(巨人10勝9敗、6時22分、広島、二万九千)


巨 人020080100―11 
カープ000503000―8 
▽勝 西山34試合3勝1敗2S 
▽S 槙原27試合6勝4敗9S 
▽敗 加藤16試合5勝4敗   
▽本塁打 高橋17号(2)(加藤)18 号(1)(黒田)村田真7号(4)(高橋建)

●…両チームあわせて24安打、19得点の乱打戦。広島は継投失敗 が響き、巨人に逆転負けした。

五回、先発加藤が二死満塁から内野安打と押し出し死球、二ゴロ 失で追いつかれた。代わった高橋建も勝ち越し打を許した後、村田 真に満塁本塁打を浴びた。勝利投手の権利が目前だった加藤を引っ 張りすぎたのと、高橋建の乱調が誤算だった。七回には黒田が一発 を喫し、追い上げムードに水を差した。

四回に4安打を集めて5点を奪い、一度は逆転。六回は浅井の適 時打などで3点を返したが、反撃もそこまでだった。(時永)

【写真説明】五回表、巨人二死満塁、村田真(左)に満塁ホームランを浴び、マウンド上でぼう然とする高橋建

▽投手の「乱戦」ご法度

夏場には何が起こるか分からないとはいうけれど、これほど訳の わからない試合も珍しい。何も逆転につぐ逆転の展開だけをいって いるのではない。問題はその中身にある。投手が乱れれば、守りの 野手がこれに歩調を合わせるといった具合。これが一方だけという のならわからなくもないが、お互いが示し合わせたかのようにミス の犯し合いというあたりがタダ者でない。ひょっとすると「乱戦」 とはこんな試合のことかも知れない。

仕掛けの手始めは四回の広島だった。4安打に四死球と2失策 で、一気に立場を逆にしている。「気持ちが前向きの時はすべてに 力がある。だから打てばラッキーな安打になったり、投げれば甘い 球でも詰まらせることができる」とはよく聞く言葉だが、その象徴 が見事なまでに詰まった打球が中前に落ちた瀬戸の適時打。このあ たりは連勝の勢いと納得もした。

相手が連敗中だけに、これで意気消沈と見ていた。ところが広島 側は義理と人情に厚いのか。直後にさっそくの返礼である。それも 生半可なものではなかった。5安打に四死球、さらに失策ときて、 締めが満塁本塁打では始末が悪すぎる。投と守がこれでは打線がい くら気合を入れてかかっても、勝利はおぼつかない。こんな形の夏 向き野球は、この試合でご法度と願いたい。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第21節終了・23日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
(1)横 浜 97 58 38  1 .604  ―
(2)中 日 103 59 43  1 .578  2.0
(3)巨 人 105 54 51  0 .514  6.5
(4)ヤクル 98 47 51  0 .480  3.5
(5)広 島 103 47 56  0 .456  2.5
(6)阪 神 102 38 64  0 .373  8.5


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