ヤクルト―広島24回戦(ヤクルト15勝9敗、6時21分、神宮、一 万二千)
カープ000003000―3 ヤクル00010401×―6
●…神宮球場で勝てない広島は、またヤクルトに逆転負け。神宮 では10戦全敗で今季の日程を終え、昨年からの連敗は14となった。
ヤクルト打線を1点に抑えていた紀藤がつまずいたのは、リード した直後の六回。辻、池山の長短打で1点差とされ、二死からアン ソニーに四球を与えた後、副島に左翼ポール際に3ランを打ち込ま れた。
紀藤は三回まで完ぺきな内容だったが、中盤から球が高めに浮い て痛打された。アンソニーを警戒し過ぎて歩かせたのが響いた。
不振の打線は、この日も石井一、広田のリレーに5安打。六回二 死一、二塁で町田が左翼席に3ランを放ち、いったんは逆転した が、頼みの紀藤が持ちこたえられなかった。(天野)
【写真説明】六回表、広島二死一、二塁、町田が左越えに3号3ランを放ち、3−1と一度は逆転に成功する
やっと連敗が止まる。そう思ったのはつかの間のはかない夢だっ た。
六回表、町田が逆転3ラン。今季は前の打席まで16打数1安打、 7三振とカモにされていた石井一からの意地の一発。データ通りに いかない、人間がやるから面白い。
そんな野球の面白さが一転して悪夢をもたらすのだからやりきれ ない。その裏、紀藤が先頭辻に右翼線二塁打を浴びた。外角攻めの 後の6球目。瀬戸のミットは内角だったが、いわゆる逆球。外に目 が慣れていた辻にきっちり運ばれた。
あとは池山の適時打、副島の逆転3ランでKOだ。紀藤には不運 もあった。再び降り出した雨。早く抑えてこの回を終わらないと、 勝利が霧散する可能性もあった。焦りに加え、気持ちも守りに入っ たのだろう。
それにしても、逆転された後がいけない。一気にナインから覇気 が消えた。凡打とはいえ一塁に全力で走るでなく、最後は淡々と負 けた。優勝の夢が消え、シーズン途中の監督交代でやる気を失った のだろうか。そう思われるようではプロとして情けない話だ。
今季は神宮球場で一度も勝てないまま終わった。寂しくなったと はいえ、左翼席ではファンが雨の中で声援を送り続けた。次はきっ とやってくれる。そんなファンの夢を奪っては困る。(時永)
◎セ・リーグ勝敗表(第22節・27日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 100 59 40 1 .596 − (2)中 日 106 61 44 1 .581 1.0 (3)巨 人 108 55 53 0 .509 7.5 (4)ヤクル 101 50 51 0 .495 1.5 (5)広 島 106 47 59 0 .443 5.5 (6)阪 神 105 40 65 0 .381 6.5



