広島―中日24回戦(12勝12敗、6時21分、広島、一万) 中 日000010110―3 カープ000000001―1
●…佐々岡が2発に泣いた。五回、山崎に左中間に運ばれたのに 続いて、七回にも中村に右翼席へソロホーマー。辛抱強く投げてピ ンチを交わしていただけに、甘く入ったこの2球が悔やまれる。
打線は一回、3短長打を集めながら、走塁ミスもあって0点。こ の拙攻で門倉を立ち直らせ、四、六回の好機もあと一本が出なかっ た。
逆に八回、二番手ペルドモが中村に適時打を打たれ、手痛い失 点。九回に宣から代打ケサダの適時打で1点を返したものの、抵抗 もそこまでだった。(永山)
【写真説明】五回裏、広島二死一塁、打者正田の時、ディレードスチールした一塁走者野村(中央)が、一、二塁間でアウトになる。右は門倉、左は久慈
大野と正田の両ベテランが今季限りで現役を去ると聞いた時、す ぐ頭に浮かんだのが宮本武蔵の「千日の稽古(けいこ)を鍛とし、 万日の稽古を練とす」の言葉であった。二人はともに器用といえる タイプではない。また、この世界では体力に恵まれているとはいい にくい。それでいながら球史に名を残す記録を樹立してきた。
先発から抑え役を何度か繰り返した大野、左右両打席で打つこと に挑戦した正田。生身の体である。当然のことながら、どん底状態 の時があった。どんなに頑張ってもらちの開かないこともあったろ う。並の悩みや苦しみではなかったことも多かったと思う。立派だ ったのは泣きごとを言ったり、横を向いたりせず、いつの場合にも 人以上に精進を重ねてきたことである。ともに「練習の虫」だっ た。光り輝くプレーと、選手としての勲章は、その証左といってよ かった。過去に何度か酌み交わした美酒の中には、二人の存在抜き に考えられないものが幾つもあった。
この夜は残念ながら競り合いを落とす羽目にはなったけれど、二 人の精進と気骨を今後はさらに全員でつないでいく気構えが必要だ ろう。それが一つの大きな輪になればチームに一層の張りが出る し、それが二人にとっての何よりの「手土産」にもなる―。(中村 忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第23節・2日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差り合 (1)横 浜 104 61 42 1 .592 ― 32 (2)中 日 110 62 47 1 .569 2.0 26 (3)ヤクル 105 54 51 0 .514 6.0 30 (4)巨 人 113 58 55 0 .513 0.0 22 (5)広 島 110 49 61 0 .445 7.5 25 (6)阪 神 110 41 69 0 .373 8.0 25



