広島―阪神20回戦(阪神11勝9敗、6時1分、福井、二万)
阪 神011020003―7 カープ000000000―0
●…広島は中込、弓長、伊藤の三投手から7安打を放ちながら、 好機を生かせず今季五度目の零封負け。阪神戦の連敗は7に伸び た。
誤算だったのが先発の山内。一回こそ三者凡退で切り抜けたが、 その後はピンチの連続だった。二回に大豊、三回に矢野輝にそれぞ れ一発を浴び、五回に2点を追加されたところで降板。球の切れは 悪くはなかったが、勝負球がことごとく甘く入った。
打線は、中込のスライダーのように変化する速球の前に沈黙。疲 れの見えた七回、2安打と四球で二死満塁の好機をつくったが、野 村が三邪飛に倒れ、万事休した。(小西晶)
【写真説明】二回表、阪神無死、大豊に先制ソロ本塁打を浴び、がっくりする山内
昨季までの広島は、自慢の足をフル回転してきた。走ることによ って相手バッテーの心理を揺さぶり、単調な配球、あるいは野手の ミスを誘ってきた。いわば「自殺点」をたっぷり頂いたのである。 今季、その足技が見られたのは、せいぜい六月中旬までではなかっ たか。以後は好機を迎えると打者がバットで正味、走者を返す。相 手の心理を利用できないとなれば、力で勝負ということになる。だ から苦しさも一層である。
緒方の足が満足でないのが大きな理由であるには違いないにして も、お家芸の欠落は見ている側にはどうにも寂しい。この夜も仕掛 けはなかった。1イニングに2本と安打がまとまったのは終盤の入 り口で一度限りだった。後は得点圏に走者を進めることもできず に、中込以下に手もなく押し切られている。
こんな時こそ踏ん張ってほしいとベンチが願う山内は、5回とも たずに散った。五回には四球の直後に暴投があって、揚げ句はカウ ント2―1から長打を浴びての2失点。投手が犯してはいけない見 本のような内容での失点だけに、ベンチの雰囲気もより重い。
まるでいいところ無しの敗戦の結果は、最下位の阪神に何と通算 7連敗と無惨である。試合が終わってベンチを去るナイン、家路を 急ぐファン、いずれもが心の中に冷たい風が吹く。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第23節・4日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差り合 (1)横 浜 105 62 42 1 .596 31 (2)中 日 111 62 48 1 .564 3.0 25 (3)巨 人 114 59 55 0 .518 5.0 21 (4)ヤクル 107 54 53 0 .505 1.5 28 (5)広 島 111 49 62 0 .441 7.0 24 (6)阪 神 112 43 69 0 .384 6.5 23



