コイの継投 総崩れ

'98/9/4

広島―阪神20回戦(阪神11勝9敗、6時1分、福井、二万)


阪 神011020003―7 
カープ000000000―0 
▽勝 中込22試合6勝12敗
▽敗 山内21試合3勝7敗
▽本塁打 大豊16号(1)(山内)矢野輝3号(1)(山内)

●…広島は中込、弓長、伊藤の三投手から7安打を放ちながら、 好機を生かせず今季五度目の零封負け。阪神戦の連敗は7に伸び た。

誤算だったのが先発の山内。一回こそ三者凡退で切り抜けたが、 その後はピンチの連続だった。二回に大豊、三回に矢野輝にそれぞ れ一発を浴び、五回に2点を追加されたところで降板。球の切れは 悪くはなかったが、勝負球がことごとく甘く入った。

打線は、中込のスライダーのように変化する速球の前に沈黙。疲 れの見えた七回、2安打と四球で二死満塁の好機をつくったが、野 村が三邪飛に倒れ、万事休した。(小西晶)

【写真説明】二回表、阪神無死、大豊に先制ソロ本塁打を浴び、がっくりする山内

▽寂しい「お家芸」の欠落

昨季までの広島は、自慢の足をフル回転してきた。走ることによ って相手バッテーの心理を揺さぶり、単調な配球、あるいは野手の ミスを誘ってきた。いわば「自殺点」をたっぷり頂いたのである。 今季、その足技が見られたのは、せいぜい六月中旬までではなかっ たか。以後は好機を迎えると打者がバットで正味、走者を返す。相 手の心理を利用できないとなれば、力で勝負ということになる。だ から苦しさも一層である。

緒方の足が満足でないのが大きな理由であるには違いないにして も、お家芸の欠落は見ている側にはどうにも寂しい。この夜も仕掛 けはなかった。1イニングに2本と安打がまとまったのは終盤の入 り口で一度限りだった。後は得点圏に走者を進めることもできず に、中込以下に手もなく押し切られている。

こんな時こそ踏ん張ってほしいとベンチが願う山内は、5回とも たずに散った。五回には四球の直後に暴投があって、揚げ句はカウ ント2―1から長打を浴びての2失点。投手が犯してはいけない見 本のような内容での失点だけに、ベンチの雰囲気もより重い。

まるでいいところ無しの敗戦の結果は、最下位の阪神に何と通算 7連敗と無惨である。試合が終わってベンチを去るナイン、家路を 急ぐファン、いずれもが心の中に冷たい風が吹く。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第23節・4日現在)

試 勝 敗 引  勝   残試
合 数 数 分  率  差り合
(1)横 浜 105 62 42  1 .596    31
(2)中 日 111 62 48  1 .564  3.0 25
(3)巨 人 114 59 55  0 .518  5.0 21
(4)ヤクル 107 54 53  0 .505  1.5 28
(5)広 島 111 49 62  0 .441  7.0 24
(6)阪 神 112 43 69  0 .384  6.5 23


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