広島―阪神21回戦(阪神11勝10敗、6時1分、富山市民、二万五 千)
阪 神100000200―3 カープ000011101X―4
●…3―3の九回、広島は緒方、浅井の連打と敬遠四球で無死満 塁とし、正田が投前にボテボテのゴロ。打球は人工芝で大きく弾ん だため、内野安打となり、今季二度目のサヨナラ勝ちを飾った。
終盤にかけて試合はもつれた。1点を追う五回、加藤の左前打で 同点。六回に野村のソロで勝ち越したのもつかの間、再逆転を許し た。しかし、七回に二死満塁から押し出し四球で同点とし、九回、 勝利を手繰り寄せた。
先発加藤は7回、3失点で降板したが、ピンチで詰まった打球が 適時打になる不運なマウンドだった。
九回を抑えた玉木重が6勝目。対阪神戦の連敗を7で止めた。 (木村雅)
【写真説明】六回裏、広島無死、野村が右越えに12号本塁打を放って2−1とする
この夜ばかりは加藤が気の毒に思えた。最高球速が145キロで変 化球との差が30キロ近く。理想といえる緩急を使い、しかも1球1球 にどれほどの意味と重みがあるのか、吟味しながらの配球には味が あった。五回の終了時点では3安打を許したが、まともな当たりは 1本にすぎなかった。
結果として七回で降板したが、その引き金は加藤自身の安打で同 点とした五回の攻めにあった。井上に苦しみ続けた打線が、加藤の 意気に感じないわけがない。そんな思いで直後の好機を見ていたと ころ、打席が野村の1球目に何と二塁走者の瀬戸が飛び出して捕手 からのけん制球で刺された。無死、あるいは一死ならともかく、二 死である。ベンチからサインの出る場面ではない。打者がバットを 振った瞬間にちゅうちょなく飛び出せるので、あわてることはなか った。
しかも帰塁の際に足を痛めて退場である。すでに2安打と攻撃面 でも光っていたので本人は無論、ベンチも痛かったが、加藤も例外 ではなかったろう。呼吸ぴたりの捕手が代わると投手はリズムを崩 すケースがあるが、加藤の場合はツキにも見放された。七回の失点 はそこに根があった。
チームが勝って連敗を絶ったのは何よりだが、こうしたミスで好 投が徒労に終わるようだと、投手の根気も続きにくい。(中村忠 雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第23節・5日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 (1)横 浜 106 63 42 1 .600 − (2)中 日 112 62 49 1 .559 4.0 (3)巨 人 115 60 55 0 .522 4.0 (4)ヤクル 108 54 54 0 .500 2.5 (5)広 島 112 50 62 0 .446 6.0 (6)阪 神 113 43 70 0 .381 7.5



