正田サヨナラ打/トラ地獄脱出

'98/9/5

広島―阪神21回戦(阪神11勝10敗、6時1分、富山市民、二万五 千)


阪 神100000200―3 
カープ000011101X―4 
▽勝 玉木重44試合6勝3敗2S
▽敗 伊藤42試合2勝2敗   
▽本塁打 野村12号(1)(井上) 

●…3―3の九回、広島は緒方、浅井の連打と敬遠四球で無死満 塁とし、正田が投前にボテボテのゴロ。打球は人工芝で大きく弾ん だため、内野安打となり、今季二度目のサヨナラ勝ちを飾った。

終盤にかけて試合はもつれた。1点を追う五回、加藤の左前打で 同点。六回に野村のソロで勝ち越したのもつかの間、再逆転を許し た。しかし、七回に二死満塁から押し出し四球で同点とし、九回、 勝利を手繰り寄せた。

先発加藤は7回、3失点で降板したが、ピンチで詰まった打球が 適時打になる不運なマウンドだった。

九回を抑えた玉木重が6勝目。対阪神戦の連敗を7で止めた。 (木村雅)

【写真説明】六回裏、広島無死、野村が右越えに12号本塁打を放って2−1とする

▽好投に水差すミス

この夜ばかりは加藤が気の毒に思えた。最高球速が145キロで変 化球との差が30キロ近く。理想といえる緩急を使い、しかも1球1球 にどれほどの意味と重みがあるのか、吟味しながらの配球には味が あった。五回の終了時点では3安打を許したが、まともな当たりは 1本にすぎなかった。

結果として七回で降板したが、その引き金は加藤自身の安打で同 点とした五回の攻めにあった。井上に苦しみ続けた打線が、加藤の 意気に感じないわけがない。そんな思いで直後の好機を見ていたと ころ、打席が野村の1球目に何と二塁走者の瀬戸が飛び出して捕手 からのけん制球で刺された。無死、あるいは一死ならともかく、二 死である。ベンチからサインの出る場面ではない。打者がバットを 振った瞬間にちゅうちょなく飛び出せるので、あわてることはなか った。

しかも帰塁の際に足を痛めて退場である。すでに2安打と攻撃面 でも光っていたので本人は無論、ベンチも痛かったが、加藤も例外 ではなかったろう。呼吸ぴたりの捕手が代わると投手はリズムを崩 すケースがあるが、加藤の場合はツキにも見放された。七回の失点 はそこに根があった。

チームが勝って連敗を絶ったのは何よりだが、こうしたミスで好 投が徒労に終わるようだと、投手の根気も続きにくい。(中村忠 雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第23節・5日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率   差
(1)横 浜 106 63 42  1 .600   −
(2)中 日 112 62 49  1 .559   4.0
(3)巨 人 115 60 55  0 .522   4.0
(4)ヤクル 108 54 54  0 .500   2.5
(5)広 島 112 50 62  0 .446   6.0
(6)阪 神 113 43 70  0 .381   7.5


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