広島―ヤクルト25回戦(ヤクルト15勝10敗、6時20分、広島、九 千)
ヤクル000000001―1 カープ00011000×―2
前田が援護の2安打
●…広島はミンチーの好投で連敗を3で止めた。
ミンチーは軸となるカーブの切れ、制球ともにまずまず。速球を 高めの見せ球に配する工夫も功を奏してヤクルト打線をほんろう。 八回まで散発の2安打に抑えた。
打線は四回、左前打の江藤が打球を処理した左翼手のもたつきを 逃さず二塁を陥れ、暴投で三進。一死後、町田の中犠飛で先制し た。五回は二死二塁から前田の中前適時打で加点。
ミンチーは九回、長短打で1点を失ったが後続を断って完投。13 勝目を初の無四球で飾った。(時永)
【写真説明】五回裏、広島二死二塁、前田の中前打で二塁走者のミンチーが生還。2−0とする。捕手古田
広島は打線がまともであれば、こんなに苦しむことなく白星を手 にできたばずである。前半で2点は取ったが、山部の状態を考えれ ば食い足りなさが先に立つ。フォークボールこそよかったものの、 見ている側には速球の走り、他の変化球とも切れ味はなかった。本 来なら序盤で落としていてもよかったと思う。それがなかったのは 左腕攻略への工夫が定かでなかったからだろう。右打者なら中堅か ら右方向に打つのが基本とされるが、それを見せたのはごくわずか だった。
ここで思い出したのが現役時代の三村監督である。右側に打つの が実に巧みだった。V9を果たした巨人の川上監督が当時、絶賛し たほどである。捕手が打者の「狙い」をつかむカギは軸足、右打者 なら右足の位置にあると聞く。左足は踏み込んだり、開いたりする のであてにならないが、軸足は動かすわけにいかない。ところが三 村監督が現役のころは別格で、投手の腕から球が離れる寸前に軸足 を後ろに引いている。こんな芸当はだれもができるものではない。
今季もかなり前に、そのことを三村監督に聞いたことがある。 「ああしたことは選手個々の工夫であって…」。選手それぞれの個 性もあるので、首脳陣が押しつける訳にはいかないにしても、これ に類した話を選手から聞きたいものである。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第24節・11日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差り合 (1)横 浜 110 65 44 1 .596 ― 26 (2)中 日 115 63 51 1 .553 4.5 21 (3)巨 人 119 64 55 0 .538 1.5 16 (4)ヤクル 113 56 57 0 .496 5.0 22 (5)広 島 117 52 65 0 .444 6.0 18 (6)阪 神 116 44 72 0 .379 7.5 19



