ミンチー完投13勝

'98/9/11

広島―ヤクルト25回戦(ヤクルト15勝10敗、6時20分、広島、九 千)


ヤクル000000001―1
カープ00011000×―2
▽勝 ミンチー30試合13勝9敗
▽敗 山部25試合3勝6敗

前田が援護の2安打

●…広島はミンチーの好投で連敗を3で止めた。

ミンチーは軸となるカーブの切れ、制球ともにまずまず。速球を 高めの見せ球に配する工夫も功を奏してヤクルト打線をほんろう。 八回まで散発の2安打に抑えた。

打線は四回、左前打の江藤が打球を処理した左翼手のもたつきを 逃さず二塁を陥れ、暴投で三進。一死後、町田の中犠飛で先制し た。五回は二死二塁から前田の中前適時打で加点。

ミンチーは九回、長短打で1点を失ったが後続を断って完投。13 勝目を初の無四球で飾った。(時永)

【写真説明】五回裏、広島二死二塁、前田の中前打で二塁走者のミンチーが生還。2−0とする。捕手古田

▽左腕攻略へ工夫もっと

広島は打線がまともであれば、こんなに苦しむことなく白星を手 にできたばずである。前半で2点は取ったが、山部の状態を考えれ ば食い足りなさが先に立つ。フォークボールこそよかったものの、 見ている側には速球の走り、他の変化球とも切れ味はなかった。本 来なら序盤で落としていてもよかったと思う。それがなかったのは 左腕攻略への工夫が定かでなかったからだろう。右打者なら中堅か ら右方向に打つのが基本とされるが、それを見せたのはごくわずか だった。

ここで思い出したのが現役時代の三村監督である。右側に打つの が実に巧みだった。V9を果たした巨人の川上監督が当時、絶賛し たほどである。捕手が打者の「狙い」をつかむカギは軸足、右打者 なら右足の位置にあると聞く。左足は踏み込んだり、開いたりする のであてにならないが、軸足は動かすわけにいかない。ところが三 村監督が現役のころは別格で、投手の腕から球が離れる寸前に軸足 を後ろに引いている。こんな芸当はだれもができるものではない。

今季もかなり前に、そのことを三村監督に聞いたことがある。 「ああしたことは選手個々の工夫であって…」。選手それぞれの個 性もあるので、首脳陣が押しつける訳にはいかないにしても、これ に類した話を選手から聞きたいものである。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第24節・11日現在)

試 勝 敗 引  勝   残試
合 数 数 分  率  差り合
(1)横 浜 110 65 44  1 .596  ― 26
(2)中 日 115 63 51  1 .553  4.5 21
(3)巨 人 119 64 55  0 .538  1.5 16
(4)ヤクル 113 56 57  0 .496  5.0 22
(5)広 島 117 52 65  0 .444  6.0 18
(6)阪 神 116 44 72  0 .379  7.5 19


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