広島―巨人23回戦(巨人14勝9敗、6時20分、広島、一万三千)
巨 人001005000―6 カープ001000000―1
●…広島の先発は最多勝を争うミンチー。五回まで1失点の粘投 を投手への失投でふいにした。六回一死満塁から、入来に甘い変化 球を左前へ運ばれ2点を勝ち越された。さらに松井の2点三塁打な どで計5点を失い、KO。この回、一死二、三塁から代打吉村を敬 遠気味の四球で歩かせ、入来と勝負したが、抑えられなかった。
打線は三回、瀬戸が同点ソロ。しかし、入来の伸びのある速球と 切れのいい変化球の前に計2安打と抑えられ、このカード3年連続 の負け越しが決まった。
巨人の入来はプロ初完投勝利で6勝目。(時永)
【写真説明】六回表、巨人打線に打ち込まれ、マウンド上でうなだれるミンチー(43)。左隣は野村。右は川端コーチ
選手の状態を表現する場合、「坂」に例えることがある。調子が よくなった選手を「上り坂」、逆の時には「下り坂」と言ったりす る。他にもある。「まさか」という坂である。この夜は、この「ま さか」が二つあった。両チームで分け合ったが、結果は広島の方が 苦い思いを強いられている。
手始めは広島だった。序盤に出た瀬戸の一発である。今季の3本 目だから本人には「まさか」の例えは気の毒でもあるが、二カ月ぶ りともなれば、打たれた入来にすると「まさか」の思いはぬぐえな いだろう。状態がよく、しかも喫した初安打が横一線となる一発で もあったので、思いはいっそうということにもなる。
これで調子がもう一つのミンチーは落ち着くと判断した。ところ が六回のピンチで、投手の入来に何と2点適時打を浴びる始末。そ れまでの2打席は、まるで赤子の手をひねるといった表現がぴたり の内容だったから、ミンチーにしてみれば、「まさか」を重ねても 追いつかないほどのショックだったに違いない。その証拠に以後は 本来のリズムを欠いて、結局は一挙の5失点である。
打線の沈黙は、その失点で入来の気持ちをあおった結果と見ても いい。「まさか」によって、残念ながら最多勝争いの単独トップへ の望みはお預け。何とも怖い「坂」である。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第26節・22日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差り合 @横 浜118 70 47 1 .598 ― 18 A中 日122 68 53 1 .562 4.0 14 B巨 人128 68 60 0 .531 3.5 7 Cヤクル121 59 62 0 .488 5.5 14 D広 島125 55 70 0 .440 6.0 10 E阪 神124 48 76 0 .387 6.5 11



