広島―横浜26回戦(横浜15勝11敗、1時30分、広島、二万九千)
横 浜000001000―1 カープ10020000×―3
●…広島は出足で、関口から笘篠が巧みな打法で左へ一発を奪っ て先行すると、四回にも緒方の左越え本塁打で加点。直後に2安打 で得た一死一、三塁の好機に併殺崩れで1点を加えた。
先発の黒田は速球を軸とした若さあふれるマウンドさばきで、7 回を1失点で通過した。失点は六回の一死三塁から内野ゴロによる もので、この間に喫した安打は4本にすぎなかった。七回には注目 の大野が代打中根を空振りの三振、見事な切り口で現役の幕を引い た。以後は小林幹が1安打でしのいだ。
横浜のマジックは中日が勝ったことで8のまま。(中村忠)
【写真説明】八回無死、代打中根から三振を奪い、笑顔を見せる大野。捕手西山
秋空の下、広島市民球場のスタンドは背番号24の最後の雄姿を見 ようと満員のファンで埋まった。大野の引退試合の先発マウンドを を任されたのは二年目の黒田だった。
一年目の昨季、6勝を挙げた期待の右腕も今季は故障で出遅れ た。ここまで思うような投球ができず、白星から見放されていた。 勝てない焦り。大事な試合を壊したくない重圧が、いきなりのスト レートの四球になったのだろう。二盗、二ゴロで一死三塁のピンチ を招き、打席は打率1位の鈴木尚。だが、ここからがこれまでと違 った。
内角球で空振り三振に取り、続く打点1位タイのローズを二ゴ ロ。2球とも球速145k。攻めの気持ちを指先からきっちりと伝 えた直球だった。七回まで1失点の力投で、大野にバトンタッチ だ。大きな自信になっただろう。
現役最後の打者を空振り三振に切った大野から、「頼むぞ」とし りをポンポンとたたかれ、マウンドに上がったのは新人の小林幹。 走者を背負いながらも無失点で締めくくった。
大野が数々の記録を作り、ドラマを演じてきたマウンドで黒田が 今季初勝利をマークし、小林幹が15セーブ目を挙げた。投手王国再 建を担う若い二人の快投。広島の新しい時代が幕を開けた、と思い たい。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第26節・27日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 @横 浜122 73 48 1 .603 − A中 日125 69 55 1 .556 5.5 B巨 人131 71 60 0 .542 1.5 Cヤクル125 60 65 0 .480 8.0 D広 島128 56 72 0 .438 5.5 E阪 神127 49 78 0 .386 6.5



