横浜―広島最終戦(横浜15勝12敗、6時、横浜、二万七千)
カープ040000000―4 横 浜000000000―0
●…広島は、野村の満塁アーチと3投手の好継投で横浜に完封勝 ち。今季、最終戦を飾り、退団する三村監督を白星で送り出した。
二回、横浜の先発、三浦を攻略した。一死後、木村、瀬戸の連続 四球とミンチーの遊撃内野安打で満塁。野村が0―2からの速球を 右翼席に運んだ。
ミンチー、山内、小林幹の各投手は、持ち味を出してそれぞれ3 回を好投。大振りの目立つ横浜打線に得点を許さなかった。
首位打者を争っていた横浜・鈴木尚と広島・前田はともに出番は なく、鈴木尚が首位打者に輝いた。(天野)
【写真説明】二回表、広島一死満塁、野村は右越えに14号満塁本塁打を放つ
三村カープの五年間をそばで見てきた球炎子にとって、監督とと もに優勝の美酒を味わえなかったのは本当に残念だ。監督最後の試 合を見ながら、就任会見での言葉が頭に浮かんだ。「スポーツだか ら明るく楽しくやりたい」
広島商高出身の監督の口から精神野球でなく、楽しい野球が飛び 出したのだから印象に残った。選手が野球を楽しんでこそ、素晴ら しいプレーが生まれる。試合の終盤に打線が爆発する「赤ヘル劇 場」はその最たるものではなかったか。グラウンドとスタンドが一 体になり盛り上がる。最高に楽しかった。
監督三年目には優勝目前までいったがだめだった。ここ一番でベ ンチ、ファンの期待にこたえる主砲、エースが出てこなかったのが こたえた。波に乗っている時はいいが、投打の歯車が狂った時に歯 止めが効かなかった。プレーを楽しむ余裕がないからミスがでる。 負ける。今季終盤の戦いぶりはまさにそれだった。
今季の合言葉は「己を信じて」。選手を信じた五年間でもあった はずだ。通算337勝。野村から手渡されたウイニングボールをス タンドに投げ入れ、さわやかな笑顔でファンに別れを告げた。三十 二年間着続けた広島のユニホームを脱ぐ三村監督、お疲れさまでし た。そして、ありがとう。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(全日程終了) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 @横 浜136 79 56 1 .585 − A中 日136 75 60 1 .556 4.0 B巨 人135 73 62 0 .541 2.0 Cヤクル135 66 69 0 .489 7.0 D広 島135 60 75 0 .444 6.0 E阪 神135 52 83 0 .385 8.0



