広島―横浜9回戦(横浜5勝4敗、6時21分、広島、二万二千)
横 浜000320100―6 カープ000100000―1
●…広島先発の横山は横浜の2発に沈んだ。四回一死一、二塁、 ポゾにバックスクリーンへの3点本塁打を喫し、五回には駒田に左 へ2ランを運ばれた。いずれも直球で、本来の切れがなかった。
打線は横浜の先発小桧山の緩急をつけた投球の前に三回まで無安 打。0―3の四回、木村の二塁打を足掛かりに町田の適時打で1点 を返すのが精一杯。五回二死から救援した森中に沈黙したまま、4 安打、1点だけに終わった。
横浜は全得点を本塁打で挙げた。好投の小桧山の負傷退場もあっ たが、二番手森中が素晴らしかった。速球を主体に小気味よい投球 で、プロ入り初勝利を挙げた。
広島の連勝は3でストップ。(下手)
【写真説明】4回裏、横浜無死1、2塁、ポゾに中越え3ランを浴び、立ち尽くす横山
先発の横山が5回で降板した。この間に2発を含めての5失点。 序盤は無難に通過したものの、四回に入るとカーブの制球がままに ならず、それがために直球に的を絞られて悔しい思いをすることに なった。
理由は他にもあった。横浜打線の知恵と力である。投手の攻略法 は、相手の質と特徴によって変わってもくるだろうが、横浜は横山 追い落としに右打者は中堅から右へ、左打者はその逆といった形を 取った。ポゾが中堅に打ち込めば、駒田は左へ一発といった具合。 8安打の中で引っ張った打球は2本にすぎなかった。
広島の場合は趣が違った。小桧山は最高球速が140キロに届か ず、直球はアクセント代わり。チェンジアップなど極めて遅い 変化球を両サイドに散らすといった、極め付きの軟投派。引っ張り に出れば、変化球が待ちにくい。呼吸を外された一つの理由はそこ にあったのではないか。無論、ベンチは手を尽くしたろうが、形に 出たのは木村を含めてごくわずか。
この小桧山を四回に一度は、酸素の足りない金魚のようにアップ アップさせもしたが、結果は1点止まり。降板に追いやったのは五 回途中で、木村の痛烈な投手強襲打。ここから道が開けるのではな いかとの期待も、タイプのまるで違う森中に完ぺきに矛先をかわさ れて終わった。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第9節・29日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 44 26 18 0 .591 ― 2 阪 神 43 24 19 0 .558 1.5 3 ヤクル 42 21 21 0 .500 2.5 4 広 島 42 20 22 0 .476 1.0 5 横 浜 43 19 24 0 .442 1.5 6 巨 人 40 17 23 0 .425 0.5



