佐々岡乱調 コイの東北路 真打ち沈む

'99/6/3

広島―ヤクルト9回戦(広島5勝4敗、6時、福島、一万八千)


ヤクル402000000―6 
カープ000100011―3 
▽勝 山部9試合1勝
▽敗 佐々岡9試合6勝1敗
▽本塁打 岩村2号@(佐々岡)ペタジーニ19号A(佐々岡)ディ アス3号@(山部)金本9号@(山本)

●…広島は、佐々岡の不調でヤクルトに大量点を奪われ、打線も 拙攻の連続で完敗。連勝は3で止まった。佐々岡は初黒星。

一番の誤算は佐々岡。一回、先頭の岩村に初球を右翼席に運ばれ た。宮本、真中の連打で一、三塁とされ、古田には右中間へ2点二 塁打。さらに高橋智の左犠飛で4点を失った。三回にはペテジーニ に右翼場外に2点本塁打を浴びた。球の切れが悪いうえに、制球も 甘く、捕まった。

打線はもどかしい攻めの繰り返し。一回一死一、三塁、二回一死 満塁、三回一死一、二塁、五回一死二、三塁の好機をすべて逃し、 今季、初先発の山部を攻略できないまま。ヤクルトを上回る13安打 を放ちながら、ディアスと金本のソロ本塁打などの3点に終わっ た。(天野)

【写真説明】三回、ペタジーニに2ランを浴びるなど、この回までで計6点を失い、ベンチに戻る佐々岡

▽球炎 貯金2の壁に再挑戦だ

中国地方をはじめ、関東甲信越地方までが梅雨入りしたニュース を聞いた。広島から遠く離れた福島で、3連勝中の赤ヘルが梅雨入 りしたかのようなゲームを演じるとは思いもしなかった。

何しろ、ヤクルトの8安打を上回る13安打を放ちながら、得点は ソロ2発と内野ゴロの間の計3点。残塁の山を築いた。左腕山部の 荒れ球に的を絞れなかったのもあるが、ボール球を振っていた。打 線がだらしなかった背景は、佐々岡のつまずきにあった。

一回、先頭打者の岩村に第1球をいきなり右越え本塁打された。 あれっ、と思ったに違いない。続く宮本以下の3連打と犠飛で4失 点。この間、わずか17球。気持ちの切り替えができないまま、三回 にはペタジーニに場外弾を喫した。第1ストライクを狙い打たれる など、相手ベンチは相当研究していたようだ。

今季、大変身した佐々岡とはいえ、投げる試合すべてに完ぺきを 求めるのは酷だろう。しかし、エースとしてはもうちょっと踏ん張 ってほしかった。次の登板でやはり今年は違うぞ、というところを 見せてくれれば良しとしよう。

今季初の4連勝、初の貯金2はならなかった。それでも4カード 連続で勝ち越し、チーム力は確実にアップしてきている。反省点を チェックし、敗戦を引きずることなく4連勝、貯金2の壁にアタッ クしたい。(時永彰治)

▽初球被弾でリズム崩す 佐々岡

信じられない光景だった。エースが2本塁打を含む、6安打6失 点。四回でマウンドを降りた。ここまで8試合で6勝。防御率1・ 63の安定感抜群の右腕に、初めて土がついた。

先頭岩村に初球のスライダーを右翼席にたたき込まれた。これが 悪夢の始まりだった。予期せぬ先制パンチに、精密さを誇る投球術 が微妙に乱れた。さらに3連打と、高橋智の犠飛で一回4失点。三 回にはペタジーニに場外弾を浴びた。

8試合55回3分の1で2本塁打しか打たれていない男が、1試合 2発に、「初回でゲームを壊してしまった」と肩を落とした。

「きょうは球にいつもの切れがなく、スピードを感じなかった 」。大野コーチは、この日の投球を、こう評した。「シーズンには こういうことはある。そんな中でも、もうひと踏ん張りしてほしか った」。エースがゆえの、注文も付け加えた。

「チームはいい雰囲気だったのに…。申し訳ない。次から出直し です」との言葉を残し、背番号18は帰りのバスへ急いだ。(下手)

◎セ・リーグ勝敗表(第10節・3日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
1中 日 48 28 20  0 .583  ― 
2阪 神 47 25 22  0 .532  2.5 
3広 島 46 23 23  0 .500  1.5 
4ヤクル 46 22 24  0 .478  1.0 
5巨 人 44 20 24  0 .455  1.0 
6横 浜 47 21 26  0 .447  0.5 


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