阪神―広島9回戦(阪神6勝3敗、6時、大阪ドーム、四万八 千)
カープ200010000―3 阪 神01030040×―8
●…広島は12長短打で大量8点を奪われ、このカード4連敗を喫 した。
4回で降板の先発山内が誤算だった。2点リードの二回、無死 一、二塁とされた後、今岡の二ゴロは併殺を思わせたが、ディアス の一塁悪送球で1点差。四回には、二死満塁から田中の三塁打で逆 転された。さらに七回、玉木重が2発などで4失点。一気に突き放 された。
打線は一回の一死後、木村が左へ、代打新井が右へ打ち込む連続 の一発で2点を先行したが、以後はメイの切れ鋭い直球と変化球に 苦しみ続けた。五回に二死三塁から緒方の適時打で1点は返した が、これが精いっぱい。7回を投げたメイには12三振。六回以降は 無安打に終わった。(中村忠)
【写真説明】七回裏、阪神無死、ブロワーズに6号ソロを浴び、マウンドで肩を落とす玉木重
UFO(未確認飛行物体)を思わせるような外観の大阪ドーム。 そのマウンドに上がったのがUFO投法の異名を持つ山内。しか し、その右腕の調子の悪さは未確認どころか、すぐに見て取れた。
ボールは浮き、瀬戸の構えたコースにいかない。「行き先はボー ルに聞いてくれ」状態。山内の持ち味である打者に向かっていく気 迫が、指先から白球に伝わっていなかった。
捕まるのは時間の問題だったかもしれないが、その捕まり方がひ どかった。四回二死一塁から、投手のメイに初球を左前に運ばれ た。四球で満塁とピンチを広げ、続く田中にも初球をたたかれた。 右翼線三塁打となり、逆転された。
二回の二死満塁では、田中をカウント2―1から投ゴロに抑えて いた。それだけにこの場面、若い田中にすれば追い込まれたら打て ない、最初から打っていくつもりだったろう。山内が好調な時は、 打者有利のカウントから凡打にすり替えていることが多い。打者心 理を読み、駆け引きのできる山内だけに悔いの残る「初球」だっ た。
投手陣を援護してきた打線もこの夜は、四番の江藤に続いて三番 ・前田が外れた。将棋で言えば「飛車角落ち」。それでも、一回に 木村、新井が連続本塁打して2点を先制した。若い力の援護弾に山 内も燃えたはずだ。不完全燃焼の借りは次で返すしかない。 (時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第11節・8日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 51 28 23 0 .549 ― 2 阪 神 51 27 24 0 .529 1.0 3 広 島 49 25 24 0 .510 1.0 4 ヤクル 50 24 26 0 .480 1.5 5 横 浜 51 24 27 0 .471 0.5 6 巨 人 48 22 26 0 .458 0.5



