中継ぎ・玉木重が2発浴びる 木村、新井本塁打は水の泡

'99/6/8

阪神―広島9回戦(阪神6勝3敗、6時、大阪ドーム、四万八 千)


カープ200010000―3 
阪 神01030040×―8 
▽勝 メイ11試合5勝3敗
▽敗 山内7試合3勝3敗
▽本塁打 木村2号@(メイ)新井2号@(メイ)ブロワーズ6号 @(玉木重)佐々木1号A(玉木重)

●…広島は12長短打で大量8点を奪われ、このカード4連敗を喫 した。

4回で降板の先発山内が誤算だった。2点リードの二回、無死 一、二塁とされた後、今岡の二ゴロは併殺を思わせたが、ディアス の一塁悪送球で1点差。四回には、二死満塁から田中の三塁打で逆 転された。さらに七回、玉木重が2発などで4失点。一気に突き放 された。

打線は一回の一死後、木村が左へ、代打新井が右へ打ち込む連続 の一発で2点を先行したが、以後はメイの切れ鋭い直球と変化球に 苦しみ続けた。五回に二死三塁から緒方の適時打で1点は返した が、これが精いっぱい。7回を投げたメイには12三振。六回以降は 無安打に終わった。(中村忠)

【写真説明】七回裏、阪神無死、ブロワーズに6号ソロを浴び、マウンドで肩を落とす玉木重

▽球炎 山内、悔い残る2つの「初球」

UFO(未確認飛行物体)を思わせるような外観の大阪ドーム。 そのマウンドに上がったのがUFO投法の異名を持つ山内。しか し、その右腕の調子の悪さは未確認どころか、すぐに見て取れた。

ボールは浮き、瀬戸の構えたコースにいかない。「行き先はボー ルに聞いてくれ」状態。山内の持ち味である打者に向かっていく気 迫が、指先から白球に伝わっていなかった。

捕まるのは時間の問題だったかもしれないが、その捕まり方がひ どかった。四回二死一塁から、投手のメイに初球を左前に運ばれ た。四球で満塁とピンチを広げ、続く田中にも初球をたたかれた。 右翼線三塁打となり、逆転された。

二回の二死満塁では、田中をカウント2―1から投ゴロに抑えて いた。それだけにこの場面、若い田中にすれば追い込まれたら打て ない、最初から打っていくつもりだったろう。山内が好調な時は、 打者有利のカウントから凡打にすり替えていることが多い。打者心 理を読み、駆け引きのできる山内だけに悔いの残る「初球」だっ た。

投手陣を援護してきた打線もこの夜は、四番の江藤に続いて三番 ・前田が外れた。将棋で言えば「飛車角落ち」。それでも、一回に 木村、新井が連続本塁打して2点を先制した。若い力の援護弾に山 内も燃えたはずだ。不完全燃焼の借りは次で返すしかない。 (時永彰治

◎セ・リーグ勝敗表(第11節・8日現在)

試 勝 敗 引   勝    
合 数 数 分   率   差 
1 中 日 51 28 23  0 .549   ― 
2 阪 神 51 27 24  0 .529  1.0 
3 広 島 49 25 24  0 .510  1.0 
4 ヤクル 50 24 26  0 .480  1.5 
5 横 浜 51 24 27  0 .471  0.5 
6 巨 人 48 22 26  0 .458  0.5 


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