主軸欠くコイ「一打」欠乏

'99/6/9

阪神―広島10回戦(阪神7勝3敗、6時1分、大阪ドーム、四万 八千)


カープ000000100―1
阪 神00000110×―2
▽勝 福原24試合5勝3敗2S
▽S リベラ19試合1勝9S
▽敗 小林幹16試合2勝3敗7S

●…同点の七回に救援した広島の小林幹は、四球と安打に犠打で 一死二、三塁のピンチを招いた。新庄敬遠の満塁からブロワーズの 二ゴロで決勝点を奪われた。この失点は、木村の打球処理が良け れば防げたかもしれないが、ここは何より小林幹が持ち味を出せな かったのが痛かった。

前半を無傷で通過した先発の紀藤は、六回の無死から新庄に三塁 打された二死後、今岡の適時打で1点を先制された。

広島も七回に代打朝山の二塁打で先発の吉田豊をKOすると、救 援の福原から森笠が内野安打。無死一、三塁と展開した直後に木村 の中犠飛で同点とした。九回には2安打と四球で二死満塁とリベラ を追い込んだが、そこまでだった。広島は阪神戦5連敗。(中村忠)

【写真説明】七回裏、阪神一死満塁、ブロワーズの二ゴロで勝ち越され、ぼう然とする小林幹(左)。右は打球をはじいた木村

▽球炎 若い力 気後れは無用

試合直前、スコアボードの広島の先発メンバーに目が点になっ た。新人の森笠と新井、初の先発出場の玉木朋、そして木村、ディ アス。今季、二軍戦で何度も見たなじみの名前が並んでいたから だ。

ちょうど50試合目。野手の主軸を三人も欠く非常事態に直面し た。しかし、ベンチが若手を積極的に起用して経験を積ませてきた のは無駄でなかった。グラウンドで、選手は持てる力を出し切っ た。打って、守って、走った。

バックの全力プレーに、マウンドの紀藤も気迫の投球でこたえ た。6回を1失点。「打てるものなら打ってみろ」ではなく、「打 たせない」。ピンチで見せた投球はすごみすら感じさせた。

七回の同点劇を演出したのは、右前にぽとりと落ちる当たりを二 塁打にした代打朝山の好走だった。その裏、小林幹が四球をきっか けに決勝点を奪われたのは悔しいし、残念だ。それでも、九回二死 満塁と攻めて阪神を苦しめた。最後まであきらめない姿勢は見事だ った。

中日と同率首位に並んだ阪神。試合後、大阪ドームは六甲おろし がこだました。盛り上がるスタンドの阪神ファン。ペナントレース はがぜん、面白くなった。広島も一歩後退したが、気後れすること はない。若い力でこんなすごい試合ができたのだから。(時永彰 治)

◎セ・リーグ勝敗表(第11節・9日現在)

試 勝 敗 引   勝   
合 数 数 分   率   差
1 中 日 52 28 24  0 .538  ―
1 阪 神 52 28 24  0 .538  0.0
3 広 島 50 25 25  0 .500  2.0
4 横 浜 52 25 27  0 .481  1.0
5 ヤクル 51 24 27  0 .471  0.5
6 巨 人  49  23  26   0  .469   0.0


MenuTopBackNextLast