守乱、投壊 東北決戦の初戦落とす

'99/6/19

広島―中日12回戦(広島7勝5敗、1時30分、秋田、二万)


中 日010306000―10 
カープ000000200―2 
▽勝 武田11試合5勝3敗   
▽敗 小林幹17試合2勝4敗7S
▽本塁打 立浪2号@(小林幹)野村3号A(武田)

●…広島は小林幹のプロ初先発も実らず、失策も絡んで中日に大 敗。連勝は2で止まった。5失策は今季、リーグ最多。

小林幹は二回、立浪にソロ本塁打を右翼席に運ばれたものの序盤 はまずまずの内容。投球数が40を超えた四回に捕まった。福留の左 前打と2四球などで二死満塁とされ、井上に右翼線に3点二塁打を 許した。

六回は二番手の小山田が5安打を浴びたうえ野村、木村、西山の 失策もあって6失点。雑な守りで大量点を失い試合は決まった。

得点は七回に野村の2ランで挙げた2点だけで、12残塁。一回の 二死満塁、三回の一死一、二塁、四回無死一、二塁で得点できず、 中日の先発、武田を攻略できなかったのが響いた。

中日は今季、二度目の4連勝。(天野)

【写真説明】四回表、2死満塁、井上に走者一掃の二塁打を浴び、肩を落とす小林幹

▽球炎 気持ちの切り替え大切

今季の広島は中日と相性がいい。前日までは7勝4敗。どこより も分のいい相手だが、この日は大敗である。無論、同じプロだか ら、さじ加減一つでどう転ぶか計り知れないが、この日ばかりは内 容が悪すぎた。持ち味のきめ細かい攻めが欠落したばかりか、メー ンテーマの「鉄壁の守り」も逆の方向に出た結果であった。

守っては何と5失策である。うち三つが大量失点の六回に集中し ている。これが原因でピンチを膨らませたり、直接失点につながっ たりと散々。ミスした選手は本来のポジションではなかったけれ ど、その点を割り引いてもプロというには気のひけるものだった。

攻めても野村の一発による2点だけである。相手の武田は状態が 良かったにしても、前半で落とせる好機はあった。四回の無死一、 二塁を含めて三度も得点圏に走者を進めている。うち一度でもいい 形を出していると、打線の弾みが変わったことはまぎれもない。

首脳陣は難しいことを要求してはいないだろう。やるべきことを やる。注文はそれだと思う。やれなかったばかりに無残なことにな ったが、すでに戦いは終わった。この時点で何より大切なことは気 持ちの切り替えだろう。昔の人も言っている。「明日を耐え抜くた めに必要なものだけ残して、あらゆる過去を締め出せ」と。(中村忠雄

▽プロ初先発失敗 出口見えず/小林幹

●…スタンドのどよめきに包まれてプロ初先発のマウンドに上が った小林幹。4回を3安打、2四球で4点を失い、「勝負どころで しっかり投げられなかった」と唇をかんだ。

立ち上がりから球が高めに浮いた。二回に立浪に一発を浴びる と、四回は二死満塁から井上に甘いフォークを打たれ、計4失点で 降板。「初先発は意識せず、一人一人積み重ねるつもりだったが …。一から出直しです」と肩を落とした。

大野コーチは「(先発は)かなり前から決めていた。今年は調子 が出てないので、気分転換の意味があった」と説明。「いい時と比 べてコントロールが悪いね。今後はまたリリーフで投げさせる可能 性が高い」と話した。

今季も抑え役でスタートしたが、開幕から調子が上がらず、六月 上旬にはミニキャンプで再調整した。ストッパー役も沢崎に譲っ た。「今日は気持ちだけは逃げずに投げられた。でも、使ってもら っているうちに結果を出さないといけないですから…」。表情には 危機感がのぞいていた。

▽前田が死球を受けて途中退場

広島の前田智徳外野手(28)が十九日、中日12回戦(秋田)の三回 裏に右ひざに死球を受け、五回の守りから退いた。秋田市内の病院 で診察の結果、骨に異常はなく、「右ひざ打撲症」と診断された。 二十日の同13回戦(盛岡)の出場は、様子を見て決める。

◎セ・リーグ勝敗表(第12節・19日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
1 中 日 59 33 26  0  .559 ―
2 広 島 57 29 28  0  .509 3.0
3 阪 神 59 30 29  0  .508 0.0
4 巨 人 57 28 29  0  .491 1.0
5 横 浜 59 28 31  0  .475 1.0
6 ヤクル 59 27 32  0  .458 1.0


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