広島―中日12回戦(広島7勝5敗、1時30分、秋田、二万)
中 日010306000―10 カープ000000200―2
●…広島は小林幹のプロ初先発も実らず、失策も絡んで中日に大 敗。連勝は2で止まった。5失策は今季、リーグ最多。
小林幹は二回、立浪にソロ本塁打を右翼席に運ばれたものの序盤 はまずまずの内容。投球数が40を超えた四回に捕まった。福留の左 前打と2四球などで二死満塁とされ、井上に右翼線に3点二塁打を 許した。
六回は二番手の小山田が5安打を浴びたうえ野村、木村、西山の 失策もあって6失点。雑な守りで大量点を失い試合は決まった。
得点は七回に野村の2ランで挙げた2点だけで、12残塁。一回の 二死満塁、三回の一死一、二塁、四回無死一、二塁で得点できず、 中日の先発、武田を攻略できなかったのが響いた。
中日は今季、二度目の4連勝。(天野)
【写真説明】四回表、2死満塁、井上に走者一掃の二塁打を浴び、肩を落とす小林幹
今季の広島は中日と相性がいい。前日までは7勝4敗。どこより も分のいい相手だが、この日は大敗である。無論、同じプロだか ら、さじ加減一つでどう転ぶか計り知れないが、この日ばかりは内 容が悪すぎた。持ち味のきめ細かい攻めが欠落したばかりか、メー ンテーマの「鉄壁の守り」も逆の方向に出た結果であった。
守っては何と5失策である。うち三つが大量失点の六回に集中し ている。これが原因でピンチを膨らませたり、直接失点につながっ たりと散々。ミスした選手は本来のポジションではなかったけれ ど、その点を割り引いてもプロというには気のひけるものだった。
攻めても野村の一発による2点だけである。相手の武田は状態が 良かったにしても、前半で落とせる好機はあった。四回の無死一、 二塁を含めて三度も得点圏に走者を進めている。うち一度でもいい 形を出していると、打線の弾みが変わったことはまぎれもない。
首脳陣は難しいことを要求してはいないだろう。やるべきことを やる。注文はそれだと思う。やれなかったばかりに無残なことにな ったが、すでに戦いは終わった。この時点で何より大切なことは気 持ちの切り替えだろう。昔の人も言っている。「明日を耐え抜くた めに必要なものだけ残して、あらゆる過去を締め出せ」と。(中村忠雄)
●…スタンドのどよめきに包まれてプロ初先発のマウンドに上が った小林幹。4回を3安打、2四球で4点を失い、「勝負どころで しっかり投げられなかった」と唇をかんだ。
立ち上がりから球が高めに浮いた。二回に立浪に一発を浴びる と、四回は二死満塁から井上に甘いフォークを打たれ、計4失点で 降板。「初先発は意識せず、一人一人積み重ねるつもりだったが …。一から出直しです」と肩を落とした。
大野コーチは「(先発は)かなり前から決めていた。今年は調子 が出てないので、気分転換の意味があった」と説明。「いい時と比 べてコントロールが悪いね。今後はまたリリーフで投げさせる可能 性が高い」と話した。
今季も抑え役でスタートしたが、開幕から調子が上がらず、六月 上旬にはミニキャンプで再調整した。ストッパー役も沢崎に譲っ た。「今日は気持ちだけは逃げずに投げられた。でも、使ってもら っているうちに結果を出さないといけないですから…」。表情には 危機感がのぞいていた。
広島の前田智徳外野手(28)が十九日、中日12回戦(秋田)の三回 裏に右ひざに死球を受け、五回の守りから退いた。秋田市内の病院 で診察の結果、骨に異常はなく、「右ひざ打撲症」と診断された。 二十日の同13回戦(盛岡)の出場は、様子を見て決める。
◎セ・リーグ勝敗表(第12節・19日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 59 33 26 0 .559 ― 2 広 島 57 29 28 0 .509 3.0 3 阪 神 59 30 29 0 .508 0.0 4 巨 人 57 28 29 0 .491 1.0 5 横 浜 59 28 31 0 .475 1.0 6 ヤクル 59 27 32 0 .458 1.0



