広島―巨人11回戦(巨人6勝5敗、6時20分、広島、一万七千)
巨 人002503212―15 カープ120002000―5
●…広島の先発小林幹は球威、制球とも本来の出来からほど遠かった。三回、高橋 の2点適時打で1点差。四回は一死一、三塁から仁志の右翼線二塁 打で同点とされ、続く清水の右前適時打で勝ち越された。さらに清 原にも2点適時打を浴びて降板。要所で踏ん張りきれなかった。
中継ぎ陣もぴりっとせず、六回には小林敦が高橋に3ランを、七 回には遠藤が仁志に2ランを浴びた。九回、来日初登板のデハートも2点を奪われるなど、今季最多の15点を失った。
打線は一回、前田の中犠飛で先制。二回には金本のソロなどで加 点したが逆転を許した後は、六回の2点に終わった。
巨人は仁志がサイクル安打を達成。高橋が7打点するなど、打線 が活発だった。ガルベスは6勝目。(下手)
【写真説明】四回表、集中打を浴びてKO。2試合連続で先発登板に失敗した小林幹
新人の昨季は抑え役として、らつ腕を振るった小林幹も、今季は 同じ位置付けでも本来の内容に届かなかった。そこで首脳陣は先発 にくら替えさせた。狙いは気分転換と余裕のある投球を求めてのこ とだった。
抑え役の場合は1球必殺。1点がどちらに転ぶかで勝負が決まる 修羅場の連続である。投球に「遊び」が効かないので余裕は持ちに くい。その点、先発は幅がある。オーバーな言い方をすれば、序盤 の1点ぐらいは痛くもかゆくもない。だから余裕が出るし、遊びも できる。
プロ入り二度目の先発であるこの夜は、先の中日戦(19日・秋 田)に比べても状態が悪かった。4回途中の降板で7失点。失点に は失策や打撃妨害が絡む気の毒な側面もあったが、何より内容が悪 かった。球に力がなく、球道にもばらつきが目立った。だから高め のボール球に近い速球を簡単に切り返されたり、フォークボールを こなされたりといった具合にもなった。
内容からして抑え役とは違う余裕のある投球を求めるのは無理な 相談だが、ここで欠かせないのが結果の悪さが、どこに根差してい るかだろう。すでに厳しい夏の陣も真近である。首脳陣にとって小 林幹はつえとも柱とも頼む若者の一人であろう。本人がしっかり吟 味して、早急に解決策を見出さないと、チームが難儀することにな る。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第13節・25日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 63 35 28 0 .556 ― 2 広 島 61 31 30 0 .508 3.0 2 巨 人 61 31 30 0 .508 0.0 4 阪 神 62 31 31 0 .500 0.5 5 横 浜 63 30 33 0 .476 1.5 6 ヤクル 62 28 34 0 .452 1.5



